5年を一つの節目として行動しようと考えています

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長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座(第一内科) 川上 純 教授

1985 長崎大学医学部を卒業 1986 日赤長崎原爆病院内科研修医 1991 米国ハーバード大学ダナ・ファーバー癌研究所研究員 1994 長崎大学医学部内科学第一 研究生を経て2009 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座 ( 第一内科) 准教授 2010 同教授。■2000 平成12 年度日本リウマチ学会賞受賞 2001 第 18 回角尾学術賞受賞( 長崎大学医学部) 第 7 回日本炎症・再生医学会奨励賞受賞 2004 第32 回日本臨床免疫学会総会優秀ポスター賞受賞

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― 昨年2つの学会長でした。

2014年は第47回九州リウマチ学会を3月に、そして第23回日本シェーグレン症候群学会学術集会を9月に、ともに長崎で開催し、その大会長を務めました。九州リウマチ学会は演題も参加者も多く、全体として成功したと思います。

日本シェーグレン症候群学会は、シェーグレン症候群とIgG4関連疾患の2疾患を対象に全国から参加者が集まります。

私たちの講座は希少疾患を診療することがありますが、厚生労働省が今、これまでの56の特定疾患を、指定難病を含めて対象疾患を300以上に増やそうとしています。

私はシェーグレン症候群について厚生労働科学研究班のメンバーなので、シェーグレン症候群が指定難病に入れば2015年の学会はガイドライン的なテーマになるだろう

から、私が大会長になった昨年は、基礎的な病態、ベーシックなところも考えてみることにしました。それでそれに見合ったシンポジウムを組み、活発な議論が交わされました。

指定難病として認定が受けられるという意義は大きいです。治療の大変さは変わりませんが、私たちの扱っている領域もさらに重要性が出てきたと考えています。そして、難病、希少疾患の原因の究明を、私たちはより進めていかなければなりません。

― 国の動きはどうでしょう。

国も日本版NIHともいえる日本医療研究開発機構を今年4月から発足させました。

日本は基礎研究の分野ではがんばっていますが、それを産業や応用研究の分野にまで広げることが、欧米に比べたら弱いです。そこはこれから変えていかなければならないところです。たとえば希少疾患は数が少ないですから製薬企業がなかなか関わりにくい。そこを最初の段階で、大学や研究機関が道筋をつけ、企業につなげていく。それを国としても世界と闘う柱にしようとしているのかもしれません。

そのために今年の4月から、いろんな省庁に別れていた予算を一つにまとめて重点配分しようというのが、日本医療研究開発機構の役割です。私は運よく昨年の準備段階から、基礎研究がメインの研究班の研究代表者をさせてもらっています。そのことで、イノベーションとして国の動きががらりと変わったのがわかりました。

― 明確に成果が求められるわけですか。

研究機関にいる者は、自分たちだけの自己満足に終わらせるのではなく、成果を患者さんや社会に還元しなければなりません。研究費をもらって自分たちだけで、というのはなくなります。日本医療研究開発機構では、研究代表者が一か所に集められてプレゼンしたり、各々の施設にオーガナイザーが来て評価されることもあり、成果を創出できるような体制でなければ駄目だよということになりました。

国の方針がこのように変わったことへの評価は後にならないとわかりませんが、方針自体は大方正しいと思います。それにむけてこちらも変化しなければ時代に乗れないでしょう。

― 教授職に就いて4年が過ぎました。今後の方向は。

5年、5年、5年で考えて、平成27年度が第一期の終わりです。医者として教授として、患者さんのために自分がやるべきことがこの4年間でだいぶわかってきました。それを本当にやれるかどうかが、次の5年間にかかっています。

時間の確保が難しい時代ですが、臨床にしても研究にしても社会貢献にしても、これが大切だと思うことを進めていきたい。その5年間がうまくいけば、最後の5年間はその集大成にしたい。

真ん中の5年間でうまくいくかどうかがわかると思います。社会が大きく変わっていく時代なので、私もスタッフも相当努力しなければなりません。アイデンティティーはしっかり持ちながら変化に対応し、自分の得意分野で勝負する。その見通しが平成28年度以降の5年間で確立できればよいと思います。

私たち第一内科は歴史もありますし、複合内科です。医局員も多く、そのようなところは良くも悪くも、全体に対する影響がありますから、がんばらないといけません。そのことは常に思っています。私は楽観的なタイプなので、自分が11年後にどうなっているかはわかりませんが、精一杯やれば、周囲がそれを評価して、その後の方向を決めてくれると思います。


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