都城市郡医師会病院が11km北西にヘリポートを備えて新築移転|地域医療にいっそう貢献できます

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都城市郡医師会病院 中津留 邦展 副院長(都城救急医療センター副所長)

 都城市郡医師会病院(飯田正幸医師会長・総病院長、重平正文院長)が、現在地からおよそ11 ㎞北西に新築移転する。理由は昭和60 年に建てた現施設の老朽化、地域医療再生基金など予算が確保できたこと、そして広域合併で都城市が広くなり、今の場所が鹿児島寄りになったため。同医師会病院の中津留邦展副院長に、新病院への期待を聞いた。

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竣工式であいさつする飯田正幸都城市北諸県郡医師会会長。

 新しい病院は2月末に引き渡しを終え、3月8日に竣工式、14日に正式な内覧会をやって4月1日に移転する予定です。都城市が開設した都城救急医療センターと都城健康サービスセンターも同じ施設に移行しますが、すこやか苑と医師会立訪問看護ステーションは今のまま残ります。

 日向灘(ひゅうがなだ)沿いには県立病院が3か所ありますが、県西部の医療体制は弱く、災害拠点病院でもある当院が急性期を担っているという自負があります。

 都城市は周辺の4町と合併し、医療圏が24万6千人と広くなったため、救急車が15分以内に病院に到着する住民が63%しかいませんでしたが、今よりも市の中心寄りに病院を持ってきますと77%までアップします。これで都城市民に等しく医療を提供できる態勢が整えられます。

 新病院は今の172床が224床(感染症病床4床を含む)となり、診療科目は、内科、循環器内科、小児科、外科、脳神経外科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、整形外科、救急科です。職員は391人で、そのうち看護師は205人、准看護師31人、医師は28人の予定です。

 健康サービスセンターは生活習慣病予防健診をはじめとした検診部門と、臨床検査の部門を置きます。救急医療センターのほうは内科と外科、小児科を診療科目とし、毎日19時から翌朝7時まで運営します。平成25年度の夜間救急車搬送受入は1346人で、都城管内の夜間搬送車数の52.3%となっています。

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4月1日から都城救急医療センターは都城夜間急病センターと改称する。

 宮崎県には災害防災ヘリ「あおぞら」と宮崎大学のドクヘリがあり、その受け入れのために、現医師会長の強い要望で、屋上にヘリポートを備えました。今までは近くの公園に降りていましたが、そのたびに救急車に乗せなければならず、それが時間のロスでした。また、宮崎大学から運航されるドクヘリは患者をすべて宮崎大学に運んでいました。これから当院を拠点としていろんな動きができたらいいと思います。

 私は昨年まで日本医師会の共同利用施設検討委員の委員として参加していましたが、宮崎は大学と医師会、そして行政がうまくタッグを組んでいる全国でも希有な例ではないかと思います。

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遠くに霧島を望む現在の都城市郡医師会病院。

 宮崎大学の研修医制度は大学単体だけではなく、当院など協力病院も巻き込んで県内で研修できる場を広く与えています。

 救急に対しては、宮崎大学附属病院救命救急センター長の落合秀信教授(本紙2月20日号にインタビュー記事)と密に連絡を取り、昨年の春から、大学から常勤が1人、交代で来ています。そして3月末から、新病院に2人出してくれることになりました。そうなればここの救急医療態勢がもっとよくなりますし、今ここにない整形外科も大学の協力で新設されることになっていますから、交通外傷などにも本格的に取り組めます。


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