365日24時間、使命感に燃える地域密着型の中核病院

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医療法人社団 同仁会 金光病院 難波 義夫 理事長・院長

1948 年生まれ。1973 年 岡山大学卒、同大学病院第三内科入局。同年より松山市民病院、岡山大学病院第三内科、大阪暁明館病院、児島中央病院、医療法人社団同仁会金光病院 勤務を経て、2002年 同病院副院長、2005 年 同病院院長、2011 年 同病院理事長(院長兼務)、2011 年 岡山県病院協会常務理事、2012 年 同協会理事、2013 年 同協会副会長、2014 年 同協会会長に就任

― どんな病院ですか。

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岡山生まれ、岡山育ち、岡山大学卒という生粋の地元民の難波先生。祖父の代まで農業を営み、患者さんとは最近の農業の話題などで話が弾む。母を含めて、地域みんなの目が光っているのでいい加減にはできないとはにかむ。

 もともとは岡山大学附属病院分院で、1957年に大学の移転に伴い閉院することになっていたところを、地元の有志が出資して医療法人同仁会金光病院が開設されました。その後、立ち上げた人たちが持分を放棄して特定医療法人となりました。その方たちの意志を継いで、私達は地域のための後方支援病院として、365日24時間いつでも困った患者さんを引き受けるのが使命だと感じています。私立病院ですが、前身が大学病院ということもあり、公益性の高い運営を行っています。

― 新築計画がある。

 3月より、耐震基準を満たす新本館が線路側駐車場に建設予定です。2017年4月完成予定で、外来が新本館に移動します。

 また、8 月の電子カルテ導入に向けても準備中です。現在、オーダリングまでは運用していますので、適応しやすいと考えています。

― 晴れやかネットとは。

 岡山県、岡山県医師会、岡山県病院協会で協力し、医療ネットワーク「晴れやかネット」を立ち上げました。これは各病院のカルテ開示が目的で、画像データ、検査データ、処方、病院によっては診療録を他の病院、診療所の先生が患者さんの同意を得て閲覧できるシステムです。これにより、情報の共有がスムーズになると思います。

 主治医が他病院に入院させたご自分の患者さんについて、今日はどんな検査、点滴をしたか、どんな画像を撮ったかなど、リアルタイムで確認でき、大変重宝されています。現在、レセプトデータを共有する追加機能を検討しています。

― DPCを取得して変化はありましたか。

 患者臨床情報や診療行為情報がデータ化され、分析評価することにより医療の質の向上につながりました。

 DPCになると長期入院はしづらくなります。ベッドを回転させると稼働率が落ちますが、当院はもともと、治療の必要性の低い患者さんは早く退院していただく姿勢だったため、取得後も影響は少ないです。前院長がDPC、機能評価など早目早目に踏み切ってきたおかげで、医療の質の高さを保ちながら歩んできました。同じ場所にとどまらず常に前に進むことが成長につながると感じています。

― 地域医療の取組みは。

 NPO法人岡山医師研修支援機構の地域医療部会を立ち上げて会員の方々と毎月1回勉強会を開き、地域医療の向上を目指して活動しています。

 メンバーは岡山県内の中小病院の理事長、院長、副院長などで、気がつけば開催100回を迎えていました。DPCや地域医療ビジョンなどについて情報を交換し合っています。

 中小規模の病院では、スタッフや設備などの医療資源が制約されるため、ひとつの病院だけですべてを引き受けようとすると難しいことがあります。しかし近隣の病院や診療所、介護施設、リハビリセンターなどでうまく連携すれば、それぞれの枠組みを超えて質のいい医療が実現できます。

― 今後力を入れていくことは。

 地域包括ケアシステムの中で、在宅後方支援病院となることがこれからの当院の役割だと考えています。昨年7月より、一般病床100床のうち亜急性期14床を廃止し、一般病床50床をDPCの10:1用に残し、50床を地域包括ケア病床としました。

 また、市の要請により本館の一部に50床の老人保健施設を併設予定です。実は、これからも医療に特化してやっていくつもりだったので迷いました。しかし、現在金光町に老人保健施設がないこと、企業が参入するよりも実績のある当院に、ということで了承しました。併設なのでストレッチャーひとつで病院へ搬送できるし、当直医もいるので患者さんも家族も安心して入所できます。

― 地域医療病院のあり方は。

 前立腺全摘のような大きな手術も、大病院ではなく当院で希望される患者さんが多いです。ご高齢の患者さんやご家族は遠くの病院より、待ち時間が少なくお見舞いも気軽に行ける近くの病院を望みます。

 大切なのは、自分の立ち位置・能力を見極めて、必要とされる機能をできる限り獲得しながら、恐れず前に進むことだと思います。


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