新病棟を建設し、アメニティを向上

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大分県医療生活協同組合 大分健生病院 酒井 誠 院長

1992 大分大学卒 大分健生病院入局 1993 甲府協立病院小児科研修 1995 大分健生病院小児科 1996 みなはる生協クリニック所長 2000 大分健生病院小児科医長 2006同小児科部長 2009 同副院長 2014 同院長
■所属学会 日本小児科学会 日本小児アレルギー学会 日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会 日本小児精神神経学会認定医 日本プライマリ・ケア連合学会認定指導医

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―新病棟を建設中ですね。

 5月中に完成し、6月1日から運用を開始します。病棟を新しくし、また現病棟を改築して機能を増やす計画です。2007年から計画してやっと実現しました。建築面積は約2倍になります。

 総病床130のうち、回復期リハビリテーション病棟36床を除いた94床が、新病棟に移ることになります。7対1看護の一般病床を48から45床に減らし、46床の障害者病棟が3床増える予定です。アメニティを重視した設計で、トイレも個々の部屋の入り口に付いています。個室率が大幅に増えるのも大きな特徴です。全体で35%となり、33床が個室になります。患者さんにはとても満足していただけると思います。なお当院は差額ベッド代をいただいていません。

 給食用の厨房も新病棟に移ります。今は4階にあって、材料の搬入が大変でしたが、1階に作りますので楽になると思います。

 私が診る小児科では、2月から食物アレルギーの食物経口負荷試験を始めました。新病棟が出来たら個室が増えて、親子でゆっくり過ごせるようになるため、試験がもっとやりやすくなると考えています。

―これまで病室があった部分の利用は。

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現病院と新病棟は、道路上に渡り廊下を作って行き来できるようにする。写真は渡り廊下取り付けの様子。(2月27日撮影)

 現在は病棟の患者さんも外来の患者さんも同じリハビリ室を使っていますが、2階にもう一つ作り、別々にできるようにします。現病棟に残った回復期リハビリテーション病棟からは、特に利用しやすくなると考えています。

 私は小児科医ですが、発達障害の子供たちの訓練も行なっています。3階には、そういう子供たちの言語・作業訓練室を作る予定です。

 現在医局は、40年ほど前に建てた診療所時代の建物を利用していますが、現病棟のある部分に移します。当院は伝統的に院長室を作らないので、それが新しくできるということはありません。私自身医局内にいて、一人一人の調子を見たほうが、院長業務がやりやすいですね。

―電子カルテも新しく導入されるんですね。

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新病棟の完成予想図(上)と、建設中の新病棟。

 病院拡張に伴い、一緒に導入することになりました。新病棟と同じ6月1日に運用を始める予定です。4月から練習をしようと意気込んでいます。

 今は紙カルテですが、病院自体が広くなりますし、情報のやり取りは早くなるでしょう。また、我々の仕事も、手間が少なくなるのではないかと思います。慣れたら便利になるでしょうね。キーボードを打ちなれない医師もいますので、そこをフォローする体制を運用開始までにしっかり作りたいと思います。

 電子カルテの導入にあたっては、すでに導入している民医連加盟の病院に相談し、お世話になりました。民医連は横のつながりが強いので、新しいことを始める時に頼らせてもらうことが多く、助かっています。

―今後の展望は。

 現在7対1看護を10対1看護にして、看護師の配置を転換して、在宅分野を強化できるようになるのではないかと考えています。また、障害者病棟を10床減らし、地域包括ケア病床を開設したいと考えています。今後は地域連携室の機能をもっと上げたいですね。

―地域連携について。

 脳神経外科や整形外科からの紹介が多いのですが、他の診療科からの紹介も増やしたいですね。今後、多くの医療機関と連携をしたいと考えています。

 当院は無料低額診療事業を行なっています。地域の病院や診療所からは、経済的に困窮されている患者さんも紹介をいただいています。私は小児科医なので、子供のいる家庭の貧困の問題を感じることが多くあります。当院は民医連の院所として、困っている人の最後のよりどころであり続けるべきだと考えているんです。地域の先生方には、そういう人たちを積極的に紹介していただきたいです。


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