5月7日から新病院が開院 確固たる信念持って常に前へ

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医療法人愛寿会 大分循環器病院 秋満 忠郁 院長(循環器科主任部長)

1987 大分医科大学医学部を卒業し第1 内科入局 健康保険南海病院内科 国立大分病院循環器科 1992 米国ルイジアナ州立大学メディカルセンター留学 1995 大分医科大学医学部附属病院第1 内科1998 湘南鎌倉総合病院循環器科などを経て1999から当院勤務。日本内科学会認定医 日本循環器学会循環器専門医 日本インターベンション学会評議員

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―なぜ医師になろうと?

 家系に医療関係の人は誰もいませんでしたが、普通の勤め人ではない職に就きたかったのと、動物が好きだったので、獣医になろうと思っていました。そして高校生3年で進路を考えていく中で、同じ医者なら人を助けた方がいいと考えました。でも高校生の単純な考えですからね。それよりも医者になってからのほうが医師の仕事に誇りを持つようになり、そこから自分なりの医師像を目指すようになりました。

―これまでの仕事から学んだことは何ですか。

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右から神田佳彦事務長、秋満忠郁院長、熊谷利美副看護部長、利光涼子看護部長。

 縁は感じますよね。

 いろんな人と出会って、その都度岐路があり、医者として好きなことをやれて、私の場合は心臓のカテーテル治療が好きで、そのエキスパートになり

たくて修練を重ねてきました。そして人との巡り合わせもあってこの病院に来たんです。

 とにかくカテーテル治療がやりたくて、40半ばまで夢中になり、神奈川の病院で研修した時も、夜も患者さんを待っているのが楽しいほどでした。今は自分がやるよりも若い人に教えて、難しそうなら助ける立場になりました。

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現病院はJR大分駅から徒歩15分、寿町にある。

 志というほど大層なものではないのですが、大分で全国レベルの心臓病治療が受けられる病院をつくりたいとの強い思いが当時からありました。それがあったからいろんな方が応援してくれたんだと思います。そして今はさらに進んで、3月末には新病院が、ここから3km離れた場所に完成し、5月7日から開院できるように準備を急いでいるところです。

―期待は大きいのでは。

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 新病院は病床数99 床のまま4 人部屋と個室からなり、心臓カテーテル室を2 部屋に増設するほか、心臓血管外科を開設する。また透析室を15 床に増設し、電子カルテを導入する。
救急告知病院の認可を受けたことから救急治療室を新設、整形外科と心臓リハビリも充実させる。大会議室を設置し、市民向け健康セミナーのほか、心臓カテーテル室の映像をリアルタイムで投影する設備も備える。

 この周辺の方は困ると言っておられますが、大方の人は大分で一番の繁華街の中にある現病院よりも、静かな住宅街の中に建つ新病院のほうをよろこんでくれています。敷地面積も1・8倍になりますから、現在よりも快適な療養環境になると思います。ここはもともと循環器専門病院としての造りではないので、やりにくさがありました。だから新病院の設計には私の気持ちが生かされています。

 でも、建物や機器が新しいだけで良い病院かというとそうではありません。そこで働く人たち全員にしっかりした医療知識や技術があり、さらには献身的な気持ちを持っていることが必要です。

これから日本は予想もできないほどの超高齢化社会に突入し、それに伴って医療を取り巻く情勢は大きく変化します。つねに問題意識と予測を持ちながら、しかしどんなに医療情勢が変化しても、私たちのやることは、目の前にいる患者さんに対して持てる知識と技量で最善を尽くすことです。

―医療者の道を選ぼうとしている若い人にひと言。

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取材の日、病院の裏にある住吉川の土手に咲く満開の梅を、3人の住民が見に来ていた。「桜が待ち遠しいね」。高齢の男性がそう言った。

 やりがいがあって面白い仕事だと思います。今の日本は医者と患者の関係が昔ほどよいわけではなく、リスクがないとは言いませんが、責任と覚悟を持って臨むという本質は変わらないと思いますから、実力をつけてコミュニケーション能力を高めることでしょうね。


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