みやざきホスピス・緩和ケアネットワークってなに?

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 宮崎大学医学部附属病院がん診療部に事務局を置く「みやざきホスピス・緩和ケアネットワーク」が2011年11月に設立された。活動の延長線上に宮崎ならではのモデルケースができるのではないかと池ノ上克代表世話人は話す。2人の医師も交え、同ネットワークの今と目指す先を聞いた。

ネットワークができた経緯を教えてください。

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中央が代表世話人の池ノ上克宮崎市郡医師会病院特別参与、右は田中信彦宮崎大学医学部麻酔科講師(事務局担当)、左は船橋英樹同精神科助教。

池ノ上 緩和ケアやホスピスを個々の医師が熱心にやっていたのが、ここ数年の宮崎の実情です。
ところが行政や患者さんの側から見ると、どこに情報があるのか、どこに情報を持ち込めばいいのかが分からない。それで何人かの現場の担当者が集まって、宮崎県に1つの組織をつくろうという話になり、その当時ここ(宮崎大学病院)の病院長だった私に、世話人をやってくれないかと依頼されたんです。
しかし私だけではできませんから、実務は現場にお願いし、それ以降はここを中心に動いています。その中からアイデアを集めて生まれたシステムです。

田中 それまでいろんな研究会を立ち上げてばらばらにやっていました。そこを統一して、学術的な研究会をきちんとやり、緩和ケアに携わるいろんな職種の人たちがもっと横につながるようにしようというのがネットワークをつくるきっかけでした。初期の緩和ケアの段階から、進行すればターミナル、ホスピスという流れのなかで、切れ目なく診ていきましょうという意味でのネットワークです。

船橋 宮崎にはもう1つ、宮崎キュアケアネットという草の根のようなネットワークがあります。こちらは医師会を巻き込んで、地域医療や訪問看護、往診、ケアマネージャーの配置など事例の積み重ねの点からすでに準備ができている状況です。そこに私たちの、学術的で最新の医学的知識を、各科の垣根を取り払って学ぶネットワークがあれば、補完できる関係になれると思います。

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やってみて、有形無形の効果はありますか。

船橋 これまで7回の学術集会を行ない(下の枠内に詳細)、県内の先生方と一堂に会する機会ができたため、遠方の地域でもあの先生に頼めばいいというイメージがすごく沸くようになりました。顔が分かるということはとても大きいことを実感しています。もう一つは、各科が持ち回りで学術集会を開きますから、ほかの科の戦術などが分かり、意外なことをお願いできたり、グランドデザインが描きやすくなったりすることも挙げられます。

今後の見通し、最初の到達点は。

田中 会員数が100人くらいで、まだまだ少ないと思います。2倍くらいには増やしたいです。宮崎は在宅と市郡医師会病院の先生たちとの連携がとてもうまくいっています。そこに県病院や大学病院がいかにつながって関わってくるかが、これからの宮崎の課題だと思います。

池ノ上 宮崎の緩和ケアはこれまで市郡医師会病院緩和ケア病棟の黒岩ゆかり先生と、三州病院の横山晶子先生のお2人が牽引して来られ、大学病院は遅れていた面がありました。しかし学術的なことをやる時は大学が関わったほうが、いろんな先生が集まりやすいこともあります。それで大学病院長が中心になり、そのまわりに精神科と放射線科と麻酔科、そして内科の教授に主要メンバーになってもらって今のようなシステムを構築したんです。市民への啓蒙活動はまだやっていないので、10回目くらいの学術集会を市民公開講座として開こうという案があります。

■第1回学術集会(平成23年11月19日)
会長=宮崎大学医学部麻酔生体管理学講座/恒吉勇男教授。特別講演=聖隷三方原病院緩和支持治療科/森田達也。参加人数85名(医師33、看護師28、薬剤師17、その他7)

■第2回学術集会(平成24年度総会=平成24年6月16日)
会長=宮崎大学医学部臨床神経科学講座精神医学分野/石田康教授。特別講演「がん医療における心の問題とその対応」埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科/大西秀樹教授。参加人数103名(医師37、看護師32、薬剤師22、その他12)

■第3回学術集会(同11月25日)
特別講演「緩和ケアと在宅医療連携」医療法人社団愛語会要町病院副院長、要町ホームケアクリニック/吉澤明孝院長。参加人数71名(医師25、看護師21、薬剤師20、その他5)

■第4回学術集会(平成25年度総会=平成25年6月8日)
会長=宮崎大学医学部放射線医学講座/田村正三教授。特別講演「今日の緩和ケア」東京大学医科学研究所附属病院緩和医療科/岩瀬哲特任講師。参加人数146名(医師32、看護師67、薬剤師24、その他23)

■第5回学術集会(同10月5日)
基調講演=すえなが内科在宅診療所/末永和之院長。参加人数212名(当会員21)

■第6回学術集会(平成26年度総会=平成26年5月24日)
会長=宮崎大学医学部内科学講座消化器血液学分野/下田和哉教授。特別講演「ガイドラインに則した緩和ケア領域の薬物療法」厚生連佐久総合病院緩和ケア科/山口亮部長。

■第7回学術集会(同10月4日)
特別講演「こころを看取る」株式会社ハーフ・センチュリー・モアサンシティ銀座EAST=押川真喜子ケア部門統括責任者/看護師。


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