社会医療法人 雪の聖母会 聖マリアヘルスケアセンター開院【回復期リハ・療養病棟、外来透析、人間ドック】

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聖マリアヘルスケアセンター 病院長 井手 睦
聖マリア病院 病院長 島 弘志

 昨年秋、社会医療法人雪の聖母会聖マリアヘルスケアセンターが開院した。同法人聖マリア病院の機能を一部移設した同センターの井手睦病院長と聖マリア病院の島弘志病院長に、特徴や展望をたずねた。

―新病院の概要を教えてください。

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島弘志・聖マリア病院長(左)と井手睦・聖マリアヘルスケアセンター病院長

 井手氏:聖マリアヘルスケアセンター(以下センター)の入院設備は回復期リハビリテーション病棟と療養病棟です。外来は透析と人間ドックの部門があります。外来透析は聖マリア病院(以下病院)にあったものを拡張しました。人間ドックなど健診部門は移転という形になっています。

 島氏:回復期・療養期の病院と高度急性期・急性期を担う病院の色分けをしっかりし、患者さんや職員に分かりやすくするというのが開院の大きな理由です。人間ドックの施設が老朽化してきていたので快適性を増すという目的もありました。

 外来透析は利便性や将来性を考えての移設です。透析する方の人生が長くなってくると、当然ほかの病気にもなります。慢性透析の方が入院した時に受け入れられる場所を病院が持っておいて、一方で透析さえすれば元気という方たちは交通の便がいいセンターに、とシフトしていきたいというのもありました。

―センターの強みはなんでしょう。

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①ヘルスケアセンター外観

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②1階玄関にある聖マリア像

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③広々としたリハビリルーム

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④フィットネス機器がずらり

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⑤内視鏡センター

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⑥人間ドック用の更衣室

 井:聖マリア病院という急性期病院と強いつながりがあるというのは医療者にとっても患者さんやご家族にとっても安心感があると思います。

 リハビリについて言うと、通常は病院が変わると関わる人間が変わるのでリハビリ治療がいったん途切れるんです。でも、病院とセンターでは職員に共通認識がありますから、途切れたという感覚がないと思います。同じ制服を着ているので、高齢の方も違和感がないと思いますね。

 島:井手先生はもともと病院のリハビリのトップで、職員は先生の指導を受けてきましたからね。病院からセンターへの流れがシームレスになるというのが大きな特徴だろうと思います。

 井:久留米にはリハビリ病院がいくつかありますが、ちょうど町の中心部がぽっかり空いていたのでそこのニーズはあったかなと思います。入院される方がご高齢なので、ご家族も車の運転をしない方が多いんです。場所が西鉄の試験場前駅の目の前なので、便の良さを理由にこちらへ来られる方もいます。

 人間ドックに関しては、健診中に男女が交錯しないよう待合場所や動線を分けています。アメニティも充実していますよ。

 島:今、健診は造影より内視鏡という時代になっています。専門の医師を配置していますし、鎮静での内視鏡検査にも対応しています。

 井:下部消化管の検査時に待機するトイレ付き個室もあります。リハ用の運動する部屋もあるので、ゆくゆくはドックと組み合わせて運動指導までできたらと思います。

 島:フィットネスには五輪選手村でも採用されたイタリア製機器を導入しました。患者さんのリハビリで使うほか、職員の福利厚生の意味合いもあります。職員も健康管理をしっかりすることが大切です。

 井:若い患者さんの場合、リハビリが仕上がってきて、筋力や体力を付ける段階の時には、おしゃれな器械を使えるとモチベーションが上がるんです。視界にそういう器械が入っているということもいいと思います。

―今後の目標は。

 井:近隣の方たちと早く融合していきたいと思っています。今、西鉄の駅の中でリハビリをさせていただく調整をしているんです。リハビリをしている方や後遺症のある方がいるのが当たり前という雰囲気をつくりたいと思っています。

 ゆくゆくは退院した方を訪問してフォローアップする形をつくりたいです。家に帰って生活を始めると、環境もリズムも変わります。1か月ぐらいは様子を見ないといけないと思っています。

 島:まだまだ発展の余地も改善しなければならないところもありますが、センターも病院も、本来の役目を果たすことによって地域の方々の医療、介護の支えになれるような医療施設でありたいと思っています。

 今、病院は旧手術室を改修し、3DCTの画像を見ながら開腹、開頭、血管内治療などができるハイブリッド手術室を造っています。検査、手術、治療に間違いがなく患者さんの負担も少ない、さらに高度な医療を提供したいと思っています。

 また建築基準法改正前の建物が2棟あるため、それを取り壊して片側は公園に、もうひとつは大講堂と技能向上のためのシミュレーションセンターにしようと考えています。

 医療を通じてまちづくりに関わり、久留米にあってよかったと思われる病院に、と考えています。

 井:マリアがあるからこの辺りに住もう、ああいう病院があるから住みたい、と思ってくれる方がいたらうれしいですね。


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