安全なロボット手術の普及を

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左から日本泌尿器学会理事長の九州大学内藤誠二教授、東海大学寺地敏郎教授、名古屋大学後藤百万教授、神戸大学の藤澤正人教授、岡山大学の那須保友教授、大阪大学の野々村祝夫教授。

 11月27日、日本泌尿器学会と日本泌尿器内視鏡学会は、福岡市中央区のヒルトン福岡シーホークで合同記者会見を行なった。これは同会場で26日から3日間開催された、第28回日本泌尿器内視鏡学会総会(会長=田中正利福岡大学医学部泌尿器科学教室教授)のプログラムの一つで、泌尿器ロボット支援手術プロクター認定制度と、同総会内で行なわれた第1回講習会の開催を伝えるもの。プロクターとは、施設の要請に応じて経験の少ない術者と手術チームに、術前コンサルタントや術中指導などの教育を行なう、手術指導医を指す。これは両学会が定めたダ・ヴィンチ支援手術のガイドラインに記された「指導者」に当たる。

 日本泌尿器内視鏡学会理事長で東海大学医学部外科系泌尿器科学の寺地敏郎教授は「ロボット支援手術による前立腺がんの全摘手術が2012年に保険収載されて以来、ダ・ヴィンチの台数と手術件数は加速度的に増えている。今年の8月に、泌尿器科領域ではロボット支援手術による腎がんの腎部分切除術が先進医療Bとして認められ、今後ますます増えるだろう。ロボット支援手術は特にチームとしての力を要求され、安全な普及のためには施設基準と術者資格のほかに、チームを指導するプロクターが必要だ。今回の制度は標準化された技術を持つ指導者を養成・認定するもの」と説明をした。

 日本泌尿器内視鏡学会ロボット部会長で、名古屋大学大学院医学系研究科病態外科学講座泌尿器科学の後藤百万教授は、2010年におきた名古屋大学医学部附属病院のロボット支援腹腔鏡下幽門側胃切除術による死亡例は、手術チームが独自に施行しており、ダ・ヴィンチに習熟した指導医の招聘を行なわなかったことも原因の一つだとして、制度の必要性を説明した。

 プロクター認定の申請資格には、①日本泌尿器科学会専門医であること②日本泌尿器内視鏡学会会員であること③泌尿器ロボット支援手術を独力で遂行できる技術を有していること④ロボット支援前立腺全摘除術を、主たる術者として40例以上執刀した経験があること⑤日本泌尿器内視鏡学会が主催するロボット支援手術プロクター教育セミナーを受講していること⑥泌尿器ロボット支援手術に関する各種学会および学術雑誌において、1件以上の論文発表、あるいは学会発表を有すること、のすべての条件を満たすことが規定されている。


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