カンボジアで飲食事業やテレビ事業を手がける日系総合商社トライアジアグループCEOの横井朋幸氏が、著書「世界は僕らの挑戦を待っている」(発行=㈱KADOKAWA。定価=1,300円+税)の出版記念講演会を11月6日、九州大学箱崎キャンパスで行ない、自身の経験をもとに、挑戦するためのヒントなどを語った。主催は九州大学の学生らによる学生団体ZoS運営本部。学生や企業役員など約70人が出席した。
講演で横井氏は、大学時代に起業してからカンボジアで事業を展開するに至った経緯、また、誰でもできることを誰よりもやる、ギブ・アンド・ギブなどを実践し信用を得ることが現在の仕事につながっているなど、自身の経営理論を語った。
またカンボジアの現状にも触れ、「過去10年のGDP成長率はASEANの中ではトップ。しかし大学進学率は約1%で、多くは経済的な理由にある」としたうえで、「著書10万部の売上金を全額カンボジアの大学に寄付し、100人の奨学生を輩出し、現地の教育に貢献することが目標」と著書をPRした。
出席者から、海外で事業をするにあたり言葉をどう学んだのかと問われ、「どのくらい英語を話せなければならないなど、何かをする時に何かを満たしていなければならないわけではない。自分なりに満ち足りていればいい」と回答。これからの挑戦について質問されると、「地方から日本を盛り上げる、それを応援していきたい」と語った。