がん征圧は世界の願い

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公益財団法人福岡県すこやか健康事業団 会長 原 信之

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前列左から、松本隆史企画室員、城戸真和企画室室長、原信之会長、池田晶子学術研究推進室室長。後列左から、松鵜博美学術研究推進室員、羽根裕子(同)、中村和歌子(同)、田中佑佳企画室員、安武薫学術研究推進室員、中村ちよみ(同)

 平成25年4月1日に福岡県認定の公益財団法人としてスタートした同事業団は、平成26年4月1日から内閣府認定の公益財団法人として再出発した。今後は県域を越える健診事業などにより、地域の実情に即した調査研究や普及啓発活動が展開できることになる。福岡市中央区天神にある事務所を訪ね、原信之会長から取り組みについて聞いた。

―内閣府認定の公益財団法人に移行したと聞きました。

 当事業団は、平成21年(2009)に福岡県対がん協会と九州産業衛生協会が合併して誕生しました。

 目的は「地域医療の基盤を担う健診および学術研究」で、その関係から日本対がん協会福岡県支部、予防医学中央会、全国労働衛生団体連合会会員機関としても活動しています。

 今年4月には内閣府認定の公益財団法人になりましたので、西日本地域でより広域的に「地域住民の保健・医療・福祉の向上に寄与する」という設立主旨に沿ったモデル事業が展開できることになります。

―9月はがん征圧月間です。

 月間に合わせて「がん征圧の集い」を毎年開いてきました。今年は福岡で全国大会が開かれるので、主催者として準備に大忙しです。スローガンに「アジアの中心・福岡から」とあるように、福岡らしい大会になりそうです。またリレー・フォー・ライフジャパン2014福岡も検診車を出すなど、成功に向けて努力しているところです(関連記事はこちら)。

―ほかにもさまざまな取り組みがありますね。

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健診(検診)実績報告書

 主なものに、がん研究助成事業、すこやか健康学術講演会、各種学術専門部会の開催があります。福岡県内4大学医学部を中心とした関連大学と、九州がんセンターなどの関連医療機関の専門家の方々の協力も得ながら進めており、特に健康診断の疫学データ解析などは、今後の高度な予防医学に関する調査研究に大きな力となっています。

 がん研究助成金事業は、昭和39年に日本対がん協会福岡県支部創立5周年を記念して始めたもので、昨年度で通算48回を数えました。総件数541件、助成総額は1億7千155万円で、がんの医療、治療、研究の一助を担ってきたと自負しています。

 すこやか健康学術講演会は、医療専門職を対象に、各分野の第一線で活躍されている医師を講師に迎える専門的な講演会です。また当事業団には、胃・大腸がん、婦人科がん、乳がん、肺がん、生活習慣病、労働衛生の6分野で部会を作り、各分野の専門医が症例の分析や検討などを行なっています。

 各部会での研究発表は、学会発表や論文につなげていくことも目的にしており、昨年度は日本人間ドック学会、日本乳癌検診学会、日本総合健診医学会で、4つの発表をしています。

―昨年秋、純真学園大学の学園祭で検診車を見ました。

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若手のがん研究者に助成金を贈呈する「がん研究助成金」事業。昨年は41 件の申請のうち27 件(優秀賞5件、入賞9件、奨励賞13 件)が受賞した。右から2 人目が原会長。(12 月11 日、ソラリア西鉄ホテル)

 昨年度は、純真学園大学、日本赤十字九州国際看護大学、福岡大学医学部の学園祭で、子宮頸がん啓発ブースを設置し、学生を対象に検診を行ないました。

 子宮頸がん検診を受ける学生はほとんどが初めてです。緊張感や不安感を取り除くために、検診車内の見学や検査方法の説明、質疑応答なども積極的に行ない、医師を含めスタッフは全員女性で対応するなどの配慮をしました。思った以上の検診があったと聞いています。今後も若年者の検診率向上のための活動を続けていきたいと考えています。また啓発活動として、博多どんたくや、水の祭典久留米まつりなどのイベントにも参加しています。

 そのほか福岡国際総合健診センター(天神)では各種健康診断と外来診療を、総合健診センター(久留米市)では健康診断と健康増進事業をやっており、また環境科学センター(同)は県や厚労省、環境省の登録機関として、作業環境測定、水質や土壌、大気、騒音の調査などを行なっています。

 これからも、がん征圧を始めさまざまな活動を通じ、地域住民の保健・医療・福祉の向上に寄与したいと思っています。


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