モーニングランも楽しんでください

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宮崎大学医学部内科学講座 神経呼吸内分泌代謝学分野 教授 中里 雅光

1980 宮崎医科大学医学部卒業 1984 宮崎医科大学医学部 大学院 医学研究科修了1985 宮崎医科大学医学部第三内科助手 
1996 宮崎医科大学医学部 第三内科講師 2003 宮崎医科大学医学部第三内科教授 
2003 宮崎大学との統合により宮崎大学医学部第三内科教授 2006 講座名変更に。

 10月24日、25日の2日間、宮崎市のフェニックスシーガイアリゾートコンベンションセンターで、第35回日本肥満学会が開催される。大会長は宮崎大学神経呼吸内分泌代謝学の中里雅光教授。テーマは「肥満症学の知の創造と実践」。非会員でも参加が可能で、事前参加登録期間は9月19日正午まで。

―今回の特徴は何ですか。

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 今年の4月から高度肥満者に対する減量手術が保険適用になりました。

 内科的な治療で治らなかった患者さんにとっては福音ですが、オーバーな適用になってはいけません。すでに基準はできていますが、今回の学会ではこのあたりの確認を大きな話題として取り扱うことになると思います。

 手術で単に胃の容積を減らしたことで、肥満が改善されているのか、他の消化管や脳に影響を与えて良くなっているのか、今後はそういうことの研究も必要になってくると思いますから、その基盤を作る今回の役割は重要だと思います。

 それにともない、今回は消化器外科医の参加がされます。肥満治療の分野では、外科と内科が協力する治療が進んでいます。治療は内科を受診することから始まり、術後も内科医のサポートが重要です。胃を小さくしても、リバウンドすることがありえます。肥満は子供のころから始まるので、小児科との連携も必要です。産婦人科とも連携が考えられます。今回は、共同診療の態勢に寄与するような学会にしたいと考えています。

 今年はそのほか、成因や病態の解明、生活習慣指導法の改善などに関する進展がありますから、例年よりも参加人数は増えそうです。これらの最新の成果について、国内外の優れた研究者や、臨床医による特別講演、シンポジウム、教育講演、ホットトピックスなどを企画しています。

―プログラムは。

 「肥満症診療の現状と未来」、「食事療法」、「小児肥満」、「肥満と癌」、「肥満症治療の最前線」、「肥満症と腸内環境」、「運動療法のトランスレーショナル研究」、「末梢と中枢の炎症による代謝調節破綻」、「アミノ酸代謝と肥満」、「脂肪細胞研究のアップデート」などをシンポジウムで取り上げます。

 また肥満研究の最新の方法論を伝授する講演や、最近1年間の肥満症に関する重要論文を学べる時間も設けました。

 翌日の26日には同じ会場で、国立循環器病研究センター研究所の寒川賢治所長による、新学術領域研究「食欲と脂肪蓄積の制御と破綻の分子基盤の解明」の公開国際シンポジウムも開催します。レプチンを発見した米国のフリードマン教授が特別講演をされます。

 医師だけでなく、日本肥満学会が認定する生活習慣病改善指導士の参加も多い学会です。肥満治療ではこの方々が重要な役割を持っています。知識の整理や討論の機会など生活習慣病改善指導士を中心としたコ・メディカル向けのプログラムも充実させました。

 この分野はまだ、専門医や専門病院の制度が始まって数年です。しかし指導医は全国に144人、専門病院は130と、診療体制は整いつつあります。特に九州はすべての県に専門病院があり、肥満治療の盛んな地域です。もともと伝統と実績がある地域で、熱心な先生も多くいらっしゃいます。九州から全国に発信できる情報は多いと思います。

―良い時期の開催ですね。

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 宮崎を楽しむ意味でもベストのシーズンですね。エンジョイしていただけるという付加価値の面でも、参加者数に期待しています。今回の会場はリゾートホテルとして人気が高く、ぜひ参加したいという話を多数うかがっています。2千人くらいの参加が予定されています。

 私は宮崎出身です。おいしいものも多いところで、自信を持っています。楽しんで食べることは肥満になりません。適量以上に食べるとか、本来の食事の時間を逸脱して食べなければ良いわけです。存分に宮崎の料理を堪能してほしいと思います。

 初日には、一緒に来た家族の方も楽しめるように、ガイド付きで半日、日南海岸国定公園を巡るエクスカーションも企画しています。飫肥や鵜戸神宮、青島など見どころがいっぱいです=左枠内に解説。家族のことは任せて、その間しっかり学会に専念していただけるというわけです。

 私はマラソンが趣味ですが、会場の辺りは景色も良く、時期も含めて走るのに最適な環境です。周囲には松林があり、気持ちよく走れます。2日目の朝には「モーニングラン」を企画しました。軽い汗を流して、学会に備えていただければと思います。

―肥満に関する学会は慣れていますね。

 平成24年の9月に宮崎で、第10回肥満症サマーセミナーを開催しました。今年の2月には第28回日本糖尿病・肥満動物学会を開催しましたから、肥満については3つ目です。肥満の学会に関しては、開催側として経験があるので、有意義な学会にできると思います。

―宮崎大学では肥満外来に力を入れていますか。

 今後この分野で県民の頼りになれるようもっと努力する予定です。日本人の場合、小太りでも動脈硬化などの合併症がおこりやすいので、専門医を育てることに大きな意義を感じています。

■飫肥(おび)
20ヘクタールほどの地区で、昭和52年から重要伝統的建造物群保存地区。飫肥城跡を中心とした武家屋敷の立ち並ぶ地域で、江戸時代の道路や地割が当時に近い形で残っている。石垣や土塀、生垣などで囲まれた武家屋敷跡や、当時の豪商の屋敷も残る。飫肥城は名城として名高く、現在は飫肥杉を用いて復元された大手門が人気。明治時代の外交官小村寿太郎の生家や、貴族院議員高橋源次郎の旧邸なども見どころ。
鵜戸神宮
断崖の中腹にある神社で、岩窟内に朱塗りの本殿がある。参拝するためには、通常の神社とはことなり、階段を下りなければならないことも珍しい。美しい景勝地としても知られ、日向灘を楽しむことができる。
青島
「鬼の洗濯岩」と呼ばれる奇岩で囲まれた周囲1・5㌖ほどの島。亜熱帯性植物が茂り、青島亜熱帯性植物群落は特別天然記念物に指定されている。

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