「感謝」「反省」「謙虚」を忘れず

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大分大学医学部 循環器内科・臨床検査診断学講座 教授 高橋 尚彦

1988 大分医科大学卒業 同第一内科入局(研修医) 1989 同大学院入学
1993 同大学院修了 米国メイヨークリニック留学 1994 大阪大学医学部薬理学助手
1996 大分医科大学第一内科 1999 同助手 2006 大分大学医学部附属病院講師
2009 大分大学医学部臨床検査・診断学講座准教授 2013 同循環器内科・臨床検査診断学講座教授
現在に至る。
■所属学会 日本内科学会認定医 日本循環器学会専門医 日本不整脈学会評議員、専門医 日本心電学会評議員 日本心臓病学会 日本糖尿病学会など。
■受賞 Circulation Journal Best Reviewers Award 2011、2012、2013

 大分大学医学部は平成25年4月に内科学講座の再編が行なわれ、「循環器内科・臨床検査診断学講座」が誕生した。高橋教授は同年8月1日付けで同講座の教授に就任。附属病院では循環器内科診療科長と検査部長を併任している。

―教授に就任してもうすぐ1年です。今後の抱負は。

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 昨年の再編で、旧第1内科、第2内科の循環器内科が統合し、循環器内科・臨床検査診断学講座になりました。旧第1、第2内科の医師が一緒に働いていますが、これまでのところ非常にスムーズにいっています。

 大学病院は地域の中心的存在であるべきだと思うので、診療の質と症例数を向上させなければなりません。循環器内科の病床稼働率は常に100%以上で回り、若い先生を中心に精力的に働いてくれています。さらなる質と量の向上を期待しています。

―講座を紹介してください。

 循環器内科で扱う疾患は、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、不整脈、心不全、心臓弁膜症とさまざまです。心臓血管外科とも協力しつつ、すべての循環器疾患に対応しています。

 冠動脈形成術、カテーテルアブレーション、埋込み型除細動器など、侵襲的な数多くの手技があるので、若い先生にはこれらの手技をしっかり身に付けてもらい適切な医療の提供を心がけてもらいたいと思っています。

 技術のほかに、患者さんを思いやる心も大事です。私のモットーは「感謝」、「反省」、「謙虚」です。この言葉を胸に刻んで、患者さんを思いやる心を持った医師を育てていきたいと思っています。

 大分大学の学生には、都会で初期研修を受けたい気持ちもあると思いますが、いきなり都会に出るのではなく、まずは大分大学の講座に所属したうえで、後期研修で都会に行くべきです。我々が最も危惧しているのは、大分大学とのパイプがない状態で都会に出てしまうと、戻ってくる際の足掛かりがなく、また都会で常に良い職場に出会える保証はありません。私たち大分大学の医師も、卒業後も常にコンタクトを取って、バックアップをする取り組みが必要ではないかと考えています。

―医師を志した理由は。

 高校一年生の時に自分の将来について頭を悩ませました。そこで人の命を救うことができる医師はとてもやりがいがあると気づいたのがきっかけです。

 医師はボランティア活動にも共通する部分があり、奉仕の精神で人を救うことが生きがいにもつながります。医師を選んで満足している人は多いのではないでしょうか。

―循環器内科を目指す人へメッセージを。

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 循環器内科は多様性があって、魅力的な科だと思います。治療は心臓カテーテルがすべてではなく、非観血的な検査もあります。たとえば心臓超音波検査、24時間心電図検査の解析なども重要です。女性も働きやすい環境であるため、かなりの女性医師が入っています。心エコーやホルター心電図など非観血検査の解析で臨床研究を行ない、学会発表や論文執筆をがんばっている人、救急部で活躍している人など、みなさん生き生きと仕事をしています。

 一人前になるまでに10年から15年の経験が必要です。決してあせらずにコツコツと努力を重ねていってもらいたいですね。当医局はとても雰囲気が良いので、一人でも多くの人が入局してくれることを願っています。

 循環器内科での研修では救急も経験でき、さまざまなニーズに対応できる医師になれます。卒後15年、20年経って大学病院や公的病院、民間病院での勤務、いずれ開業するにしろ、将来性は豊かです。

―趣味は何でしょう。

 土日も忙しく、休みはあまりありませんが、時間がある時はゴルフをしています。年齢も関係なく、自然の中でできるスポーツなので、医局のメンバーとコミュニケーションを深めるためにラウンドができたらいいなと考えています。ほかには音楽鑑賞で、好きなジャンルはジャズですね。

―おすすめの一冊があれば。

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 稲盛和夫さんの「生き方」でしょうか。ページをめくるたびに発見があります。前向きで誠実に生きることの大切さが学べます。


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