ズボンのベルトに万歩計を付けて3週間が経つ。九州はどこに行っても食べ物がおいしく、ウエストまわりが気になりはじめたからだ。
通勤で片道2千200歩くらい。昼休み時間にあちこち歩いてようやく7千歩くらいになる。
院長インタビューや学会取材などがあれば、バスや電車を使ったにしてもゆうに1万歩を超える。いちばん多く歩いた日は1万7千歩だった。日曜日に家にいる時は1500歩くらい。散々である。
万歩計を付けていろいろ思うところがある。歩かなければいけない、断念してはならないという強迫観念が起こることや、効果を期待してつい早歩きになることだ。周囲の風景に目がいかなくなった。健康を求めると歩く楽しさを失う。
逆に、目についたこともある。私と同じように早歩きしている人が結構いた。速度が同じになって初めて目にとまった。
いよいよ蝉の鳴く季節。健康を求めて朝から汗だく、昼も汗びっしょり、夜も汗だらだら。たまには万歩計を外し、ふと立ち止まって季節の移り変わりを楽しむ歩きもしてみよう。