患者さんのために変化をいとわず

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国家公務員共済組合連合会 千早病院 院長 明石 良夫

1975 九州大学医学部を卒業し、同第一外科入局 1977 山口赤十字病院外科 1978 東国東広域病院外科 1979 九州大学医学部附属病院第一外科医員 1982 国家公務員共済組合連合会 千早病院外科 2008 同診療部長 2010 同副院長 2014 同院長に就任 日本外科学会(専門医、指導医) 日本消化器外科学会(認定医) 日本乳癌学会(認定医)

現場に足を運ぶ院長に

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国家公務員共済組合連合会 千早病院 院長 明石 良夫

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 「患者さんのために自分たちが変われるかどうかが鍵」と明石院長は言う。(写真は平成26年4月22日の「院内連絡会議」)

 院長に就任して20日ほど経ちました。今は東消防署や第一機動隊など、地域の主要な団体にあいさつ回りをしているところです。

 昭和57年(1982)からこちらに来て以来、ずっと外科の医師としてやってきて、診療報酬の改訂という難しい年度に院長になるのは、なかなか大変だと思います。でもこれまで診療部長や副院長の経験がありますから、病院の運営については日ごろから考えていました。

 いろんな先輩から「院長職は大変ばい。経営の勉強とかしたことないから」と聞いたことがあります。それは多分にあるでしょう。私は外科医ですが、最近の手術は特別なことがない限り、ほとんど腹腔鏡ですし、若い医師がやっていますので、ヘルニアなど人手が足りない時に手伝う程度で、経営に専念できればと思います。

 医師の確保については、九大と福大から専門の医師を派遣してもらっていますので、診療に関しては期待に応えられていると思います。

 医療者として忘れてはならないのは、「この病院があるから地域の人が安心して暮らせている」という自負です。

 ですから、院長として掲げたい目標は、やはり「患者さんのために」です。毎年4月と10月に病院全体の運営会議をやっており、そこでも言っていることです。そして、「今まではこうだったから」と、変化をきらうのではなく、患者さんのために必要で、これまでやっていないことは、どんどんやって、新しいことにもチャレンジしてくださいと話しています。それが患者さんのためになり、家族の方にも満足していただくことが、ひいては病院の発展につながると考えています。

 東区の公的病院として医師会の先生方と連携を密に取り、地域からも頼りにされている反面、昭和40年(1965)から運営しているため、病棟の建て替えが全職員の念願です。

 TQMや接隅のトレーニングは従来からやってきており、それの繰り返し、積み重ねが大切です。

私自身も、院長の立場で病院の中をよく見て回ろうと思い、そのことを先日、各部署の師長や科長に伝えています。現場や患者さんの声も聞いて、うまくいっていれば誉めてあげたいし、そうでなければいっしょに考えたいですからね。

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JR 千早駅から歩いて8 分。50 年の歴史があるため知名度は高い。

 出身は福岡ですが、医師だった父が、山口県下松(くだまつ)市にある東洋鋼鈑という会社の病院に勤めていましたので、私も小学6年生まで、下松小学校に通っていました。そのあと福岡の祖父のところにあずけられて、中・高・大は福岡でした。父は他界しましたし、母も10年くらい前にこちらに連れて来たので、下松に帰ることはもうないでしょう。

 医者になって常々思うのは、医療は生業=商売としては嫌なことも多いし、難しい面もあります。でも職業としてはとてもいいものだと思います。

 ずっと忘れられない患者さんの例を1つ挙げますと、その方は胃潰瘍で吐血して運ばれてきて、当時は手術が必要でした。その方はおそらくすごく口べたで、ほとんどしゃべりませんでした。そして治って退院される日に、「よかったですね、退院おめでとうございます」と語りかけると、強く抱きつかれて、「ありがとうございます」と言われました。そのとき私は、医者をやっていてよかったと心から思いました。

 今はぎすぎすした時代です。人から感謝される仕事は、そうあるものではありません。通常の商売であれば、私どもが患者さんにありがとうございますと言うものです。でも私たちの仕事は、患者さんや家族の方からありがとうを言っていただけることを目指せるんです。それは職業として誇れると思います。

 趣味は、公式には読書ということになっています。司馬遼太郎が好きで、大阪にある司馬遼太郎記念館を訪ねたこともあります。もう亡くなられたので読む本が少なくなりました。でも私に文才はなさそうで、東区医師会報の「多々良川」に時々、千早病院便りを書かせてもらっていますが、あまりいい出来ではないですね。あとはヘタなゴルフです。お酒は好きで、家内が氷と水を出してくれ、それに自分でウィスキーを注ぎます。


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