三代続くロコメディカル精神

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医療法人ロコメディカル 江口病院 理事長 江口尚久

1969 久留米大学医学部を卒業、1983 江口内科院長、1988 江口病院を開設し院長就任、1998 医療法人ロコメディカルを開設し、理事長に就任。■佐賀県医師会病院部会理事 佐賀県医師会医療連携推進委員会理事 佐賀県医師会学校医部会委員 佐賀県臨床研修運営協議会委員 佐賀中部重症難病患者地域ケア・システムネットワーク会議推進委員会委員 佐賀県学校保健会理事 多久小城地区学校保健会会長 多久小城地区医師会理事。■日本肝臓学会・日本消化器病学会専門医 日本内科学会・日本臨床内科医会認定医 日本医師会認定産業医。

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医療法人ロコメディカル 江口病院 理事長 江口尚久

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 江口理事長はこの病院の三代目である。大正初期に祖父の江口秀吉(ひできち)により開設された「江口醫院」を父の江口萬(よろず)が引き継ぎ、平成元年に江口理事長が医療法人「ロコメディカル」として100床の病院を作り現在に至っている。

 地域住民とともに歩んできた病院で、父親の代から引き継いでいる患者も大勢いる。理事長の友達やその両親も来院していて、小さいころから知っている人たちばかりだという。

―法人名にある「ロコ」とは何でしょう。

 ゴルフ好きの私は毎年ハワイで1週間、ティーチングプロからレッスンを受けていたことがあって、ある時ワイキキのカウアウア通りを歩いているとアメリカ人から「お前はロコか」と聞かれました。「ロコって?」と聞き返しますと「ハワイでロコとはハワイの現地人のことを指す言葉だ」と返答されました。

 そんな経験をしたことがあって、地域社会とその方々と共に歩む病院という意味を込め、法人名を「ロコメディカル」にしました。

―するとゴルフの腕前は相当でしょうね。

 今は飛距離も落ちていますが、55歳の時にシングルになり、佐賀県の各ゴルフクラブ対抗マッチの選手にも選ばれました。先輩にも85歳を過ぎてもすごくうまい人がいて、何回もエージシュートをされています。私はまだ72歳なので、やったことはありません(笑)。

 私自身について申しあげますと、久留米大学を卒業し、専門は肝臓です。久留米大学に谷川先生という方がおられ、そのもとで14年間修業してこちらに帰ってきました。

 佐賀県は肝臓疾患が多いので、肝臓の専門医療機関としてやっていきたいと考えていました。

 肝臓疾患には急性肝炎、ウイルス肝炎の慢性肝炎、肝硬変、肝臓癌という流れがあります。それらを最初から最後まで診たいと思い、血管造影で肝臓癌を探し、肝動脈塞栓療法で肝臓癌のフィーディングする血管を詰めて患部を壊死に陥らせる治療をやりたいと思って血管造影室を作りました。すると師匠の谷川先生から「この規模の民間病院でそんなことをして、事故でもあったら大変だ」と言われ、やりたくて仕方がなかったのですが、ずっと我慢をしていました。そうしているうちに久留米大学の後輩である今の小野院長が来ました。彼は大学の時、血管造影班にいましたのでようやく治療が可能となりました。

―病院の将来構想は。

 ハード面で言うと、平成元年に今の建物を建てました。築25年になりますから、そろそろ改修の時期がきています。

 人材に関しては院長、副院長、医師とがそれぞれ頑張ってくれており、課題は看護師の確保です。高齢化に伴い、認知症の患者さんが多くいる現状では、看護師には相当の看護力が求められます。若くて経験の少ない看護師がいきなり認知症の患者を看ると、かなり戸惑うようなので、そんな看護師のサポートをする仕組みを院内で検討しているところです。

―「デイケア三日月」は、旧三日月村への思い入れからですか。

 「木枯らし紋次郎」の作者である笹沢左保さんと友人を介して久留米で知り合いました。紋次郎が生まれた場所が上州新田郡三日月村という架空の村で、私を紹介する際に友人が「この人は三日月村出身です」と紹介したところ、笹沢左保さんが「えーっ、実際にそんな村があるの。ぜひ行ってみたいね」と言ってくれました。

 そしてその翌年の夏に笹沢左保さんが熊本でお酒を飲みすぎて、ふらふらの状態で当院にたどり着き、入院しました。

 そして2年ほど入退院を繰り返し、執筆活動をこの部屋(写真の院長室)でしていたこともあります。ここも三日月村だったので大変話題になり、病気が癒えた時には地元のイベントに出たりもしていただきました。

 退院後すぐに、このあたりを舞台にした「真夜中に涙する太陽」という推理小説を書いてくれました。三日月は私の生まれ故郷であると同時に、笹沢左保さんとの思い出もあるので、私にとっては特別な地名ですね。

―医師を目指す若者へのメッセージがあれば。

 当院は地域密着の病院ですが、先生方には研究も頑張ってほしいと思っています。

 朝から晩まで診療だけではなく、研究もしてくださいという気持ちで、研究のサポートには時間とお金を使っています。

 当院は消化器病学会の教育関連施設に指定されていて、佐賀大学の6年生が地域医療の実習に来ています。また、卒後の臨床研修の一環として、地域医療枠の中で、年間9人くらい当院に来ています。面白いのは、毎年ハワイ大学から1日だけ学生が来ます。日本の在宅医療や介護を研修させるため、訪問診療に同行させたりします。非常に興味を持ってみるようです。


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