福岡市博多区の福岡県医師会館で12月18日、国民医療を守るための福岡総決起大会が開かれ、280人ほどが集まった。
主催は福岡県内の39医療系団体で作る福岡県保険・医療・福祉推進協議会で、会長は福岡県医師会会長の松田峻一良氏。
松田会長はあいさつで、6月14日に閣議決定された「日本再興戦略」による医療への過度な規制緩和は医療格差を生むとし、国民皆保険制度を崩壊に導きかねないと述べた。また消費税増税が医療機関の経営破たんを引き起こす可能性も指摘した。
大会では県医師会の野田健一副会長が、10月23日に行なわれた第9回国民医療推進協議会総会の様子を報告、それを受けて県歯科医師会の長谷宏一会長が、国民皆保険を守る集まりだと趣旨説明した。県薬剤師会の藤野哲朗会長が読み上げた決議案は賛成多数で承認された。県議会を通じ国会に要望する予定。採択された決議は次のとおり。
決議
国民の生命と健康を守るため、国民皆保険を堅持し、最善の医療を提供する制度の実現に向けて、我々は全力を尽くす。
よって、経済だけを優先する国家戦略特区等における医療への過度な規制緩和には断固反対する。
また、国民と医療機関に不合理かつ不透明な負担を生じさせている医療に係る消費税問題の抜本的な解決を強く要望する。
さらに、国民に必要かつ充分な医療を提供するための適切な医療財源の確保についても、併せて要望する。
以上、決議する。
協議に参加している団体は次のとおり。
- 福岡県歯科医師会
- 福岡県薬剤師会
- 福岡県看護協会
- 福岡県社会福祉協議会
- 福岡県栄養士会
- 福岡県診療放射線技師会
- 福岡県理学療法士会
- 福岡県作業療法士会
- 福岡県臨床衛生検査技師会
- 福岡県臨床工学技士会
- 福岡県歯科衛生士会
- 福岡県歯科技工士会
- 福岡県社会福祉士会
- 福岡県精神保健福祉士協会
- 福岡県医薬品卸業協会
- 福岡県医療法人協会
- 福岡県介護福祉士会
- 福岡県介護老人保健施設協会
- 福岡県眼科医会
- 福岡県言語聴覚士会
- 福岡県産婦人科医会
- 福岡県私設病院協会
- 福岡県耳鼻咽喉科専門医会
- 福岡県柔道整復師会
- 福岡県小児科医会
- 福岡県鍼灸マッサージ師会
- 福岡県整形外科医会
- 福岡県精神病院協会
- 福岡県透析医会
- 福岡県東洋医会
- 福岡県内科医会
- 福岡県泌尿器科医会
- 福岡県病院協会
- 福岡県放射線科医会
- 福岡県有床診療所協議会
- 福岡県臨床外科医学会
- 福岡県臨床皮膚科医会
- 福岡県介護支援専門員協会