明けましておめでとうございます。今年もどうぞご支援ください。
福岡県内のがん患者団体で作る「がん・バッテン・元気隊」では、昨年、60名のがん患者ピアサポーターを養成しました。NPO法人ハッピーマンマ(理事長=大野真司医師)の助成と、九州がんセンターの協力のもとで開講した講座を1年がかりで受講し、実習を重ねて巣立ったサポーターです。
患者が患者を支えるためにはしっかりとした訓練が必要ですが、いちばん難しいのは「自分の体験を伝えたい」、「アドバイスをしてあげたい」という親切心(?)を抑えることです。体験談やアドバイスは、相手が必要としているときにしか役に立たないという真理を学んだ先輩患者が、今年は聴き上手なピアサポーターとなって、病院や地域で、がんサロンを開催し、患者カウンセリングを展開していく予定です。
インターネットで検索をすれば、たちどころにあふれんばかりの情報にアクセスできる時代ですが、患者家族は同じような境遇の仲間との生きた出会いを望んでいます。
仕事と治療の両立、家族との微妙な関係、化学療法の副作用対策の極意、説明の少ない医師への上手な訊ね方...自分の悩みを語り、仲間の話を共感しながら聞いているうちに、苦しいのは自分だけではないと分かり、励ましあってこの難局を乗り越えようという力が湧いてくるのが不思議です。
今年はまた、福岡県のがん患者家族のために、最新の患者会情報「そばにいるね2014年版」を刊行予定ですし、福岡で初めての「がん条例を考える勉強会」も始めます。
がん医療に携わる皆さま、どうぞ今年も、私たち「がん・バッテン・元気隊」をご支援ください。