よねざわ けい=1942年島根県生まれ。評論家。早稲田大学教育学部卒業。都市論、建築論、家族論から介護論まで。 著書に『「幸せに死ぬ」ということ』、『ホスピスという力』、『往きのいのちと還りのいのち』、『いのちのレッスン』、『自然死への道』(朝日新書)。最新著書は『病院で死ぬのはもったいない〈いのち〉を受けとめる新しい町へ』(春秋社=山崎章郎氏、二ノ坂保喜氏と共著)。
作家米沢慧氏を招いて3か月に1度、「いのちを考えるセミナー」が、にのさかクリニック(二ノ坂保喜院長=福岡市早良区野芥)で開催されている。17回目となる11月24日には、医療関係者や宗教者、一般市民などが集まった=写真。
主催はバイオエシックス研究会。バイオエシックス(生命倫理)の考え方を基本として、現代社会で医療や人権をどのようにとらえて行動していくのかを学ぶもの。今回のセミナーで米沢氏は、命(いのち)を、解剖学から「仕掛けや仕組み」として見ることと、あるがままの「形、姿」としてみることの2つに分け、社会医学や臨床医学が誕生した背景を説明した。
妻と参加したという60歳の会社員は、「父親が亡くなって、初めて死と向きあった。今のうちから自分のこととして整理しておきたいと思い参加した」と語っていた。
次回は2月2日(日)午後2時から。参加費=一般千円、学生800円。会終了後に簡単な懇親会がある。問い合せ=にのさかクリニック TEL.092-(872)1136