「義肢装具を創るということ―物、人、そして繋がりを」

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佐賀県で25年ぶり 第29回日本義肢装具学会学術大会

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 第29回日本義肢装具学会学術大会が10月26日と27日の2日間、佐賀市の佐賀市文化会館で開催された。

 今年の5月に日本義肢装具学会は一般社団法人化しており、今大会が移行後初の学術大会。

 大会長は同学会理事長で佐賀大学医学部附属病院先進総合機能回復センター・リハビリテーション科の浅見豊子診療教授。佐賀県内で同学術大会が開催されるのは25年ぶりだという。一般演題は口述120題、ポスター102題の222題で、過去最大の演題数になった。参加者は1800人ほどで、企業展示を回るスタンプラリーや女子会、大隈重信記念館ツアーなど、ほかでは見られないイベントも開催された。

 義肢・装具・リハビリテーション工学の分野で優れた業績をあげた人物を表彰する飯田賞では、本賞を国立障害者リハビリテーションセンター研究所のエンジニア相川孝訓氏が、「義肢装具および支援機器の規格化・標準化における貢献」の理由で受賞した。奨励賞には、川村義肢㈱の義肢装具士川村慶氏と東北福祉大学のエンジニア関川伸哉氏の2氏が選ばれた。

 次期大会は来年の10月18日と19日に岡山市北区の岡山コンベンションセンターで開催される。大会長は、川崎医療福祉大学の椿原彰夫学長。

 大会では医工連携について「工学との新しい繋がりを創る」のテーマで、エンジニアによるシンポジウムも行なわれた。座長は、九州大学大学院工学研究院機械工学部門の木口量夫教授と、九州工業大学大学院情報工学研究院の江島俊朗教授。

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市民公開講座では、東京慈恵会医科大学の米本恭三名誉教授が、「大隈重信候の大腿切断と義足の人生」の題で講演した=写真左。重信は佐賀藩の出身。明治22年に爆弾による襲撃を受け大腿部を切断し、以後32 年間義足で過ごした。この時偶然通りがかり応急処置を施したのが、東京慈恵会医科大学創設者の高木兼寛だった。

 東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻の正宗賢准教授は、MRIを入れる治療支援デバイスや同軸レーザー内視鏡を紹介した。

 MRI下治療支援デバイスは東京女子医大と共同で開発しており、術中の変化に対応したリアルタイムな画像情報を取得しながら、より効果的な手術を目指すもの。MRIの撮像に影響しない完全非磁性非金属アクチュエータを開発中とのこと。同軸レーザー内視鏡は、レーザー照射で双胎間輸血症候群などの治療を行なう装置。現在は鶏の肝臓を対象とした実験を行なっており、臨床で使用できるように改良中とのこと。

 パネルディスカッションでは、多くのエンジニアが、医学と工学の連携には、産業界の支援も必要だと、開発現場の生の声を伝えた。


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