平成26年春に中央診療棟を新設

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日本赤十字社 高松赤十字病院  病院長 笠木 寛治

1971 京都大学卒 1973 天理よろづ相談所病院内分泌内科医員 1976 京都大学医学部附属病院医員(放射線科) 1981 ハーバード大学医学部研究員 1983 京都大学医学部附属病院助手(放射線科) 1985 京都大学医学部講師(核医学講座) 1991 同助教授2000 高松赤十字病院健診部長兼第三放射線科部長 2005 同副院長 2009 同院長

 県庁や高松市役所に近く、香川県の中枢に位置する高松赤十字病院。平成24年春に香川県で初めて内視鏡手術ロボット「ダヴィンチSi」を導入、来春には中央診療棟を新設するなど、次々と新しい医療環境を整えている。それらの采配をとる笠木寛治院長に、現状にいたるまでの経緯と今後の展望を聞いた。

県下初の手術ロボット導入で質の高い総合医療をめざす

「ダヴィンチSi」と中央診療棟の新設について

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日本赤十字社 高松赤十字病院  病院長 笠木 寛治

 「ダヴィンチSi」については、以前から当院の熱血ドクターたちから導入したいという意見があったので、前向きに考えていました。

 そんな中で決め手となったのは、去年に高松で行われた日赤医学会でした。その会では私が会長を務めたのですが、「ダヴィンチSi」を試しに操作する機会に恵まれました。使用感がとてもよかったのですね。3D画像が大きくて見やすいうえ、いき過ぎや誤操作を制御してくれますし、患者さんの負担も最小限ですみます。

 他の国では泌尿器科だけではなくさまざまな科で使用されていますし、総合病院として発展するには必要だと感じました。

 現在、当院での活躍の場は前立腺がんの手術に限られていますが、これから徐々に分野を広げていこうと思います。

 若いドクターたちにはこれを使いこなして患者によい医療を提供してほしいと期待しています。「ダヴィンチSi」導入もそうですが、中央診療棟の新設にあたり、やる気にあふれた優秀なドクターがますます集まりやすい環境をつくりたいと考えています。来春に完成する中央診療棟は、5階建てであり、救急部、放射線科部、検査部、内視鏡室、健診科部などを配置します。さらに平成30年度には、新たに12階建ての新東館が完成する予定であり、各科の診療スペースを広げたいと考えており、現在各部門とヒアリングを行なっています。

 これらの取り組みの背景には、保守的ではなく攻撃的にいかないとだめだという気持ちがあります。一方で、黒字経営で安定しているからこそ、膨大な資金を投じて新しいことに取り組めているのだと思います。

 ちょっと話はそれますが、私は基本的に当院で働きたいと言ってくれるドクターは拒まないようにしているのです。周りを見渡すと、黒字の病院ほど多くの優秀なドクターが揃っています。ドクター1人あたりの医療成果はとても大きいので、よいドクターが多いほど病院が発展するということです。これからも守りに入らず人材確保に積極的でありたいですね。

 そういう意味では、今後は研修医を集めることが課題です。実はいま研修医の宿舎を作ろうとしています。現在の宿舎は老朽化が進み、あまりいい住環境とはいえません。一方で、院長宅と副院長宅があるのですが、昔に建てたものだから大家族向けになっていて、私と妻が住むには広すぎます。ですから、それらを取り壊して研修医用の宿舎にしようと考えています。保育所も新しくするつもりです。ここ数年、女医さんが著しく増えています。子どもを持つ女医さんが安心して働ける環境を整えるために24時間体制の保育所になる予定です。

院長の使命はよい人材集め

 私が院長になってからよく思うのは、副院長をはじめ部下に恵まれているということです。みなさん熱心に仕事に取り組んでくれています。かの有名な戦国武将の武田信玄は、部下の活躍によって成功しました。部下を引き立てるのが上手だったのですね。私も武田信玄をみならい、あまり口を出さず、スタッフに信頼を寄せているという態度を見せるようにしています。そうすることで、みんなが主体性をもって働いてくれていると思います。

 私が院長になってから4年になりますが、職員満足度を高めることが重要だと思っています。たとえば学会に参加する場合、発表するドクターには旅費を当院が負担するなどしています。またクラーク制度の充実が職員の満足度を上げるのに貢献できてよかったと思っています。

 おかげさまで、私が院長になってからは黒字が続き、その実績が「ダヴィンチSi」の導入や中央診療棟の新設につながっています。

 院長の大きな役目は、よいドクターを集めることだと思っています。それは、学問的に優秀ということだけではありません。豊かな人間性を持った人をよいドクターだと考えます。患者とのコミュニケーションが円滑に図れるかどうかが、医療の質にも影響しますから。そのため、採用前に必ず私自身が面接を行い、人間性をみるようにしています。面接といっても、ちょっと話すだけなのです。けれど、対応をみればその人の性格がわかるものです。

 私が院長を務める間は、高松日赤は総合型の病院を目指していこうと思います。今、やる気のあるスタッフが揃うなかで、まだまだ欲しいと感じているのは救急医と総合内科医ですね。大学の医局などに出向いて探しているのですが、アカデミックな世界にいるドクターは専門分野の研究に一生懸命なのですね。ですから救急医と総合内科医がなかなか見つからないのが現状です。それでもあきらめずに、いろいろなところに足を運び、よい人材を見つけたいと思います。

父は耳鼻科の開業医京大に進学後、水泳部に入部

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県庁の隣にあり、文豪菊池寛の生家が近所にあった。総病床数は589 で、結核病床8を含む。人工透析36 床の腎センターが併設施設としてある。

 私は昭和22年に三重県で生まれました。父は耳鼻科の開業医をしておりまして、私が6歳のときに兵庫県に移り住みました。

 私は灘高校を出て京都大の医学部に進学し、水泳部に入部しました。ここで医学生とは違う友人を持てたことが、人生に大きく影響していると思います。

 当時、水泳部の友人は苦学生ばかりでした。みんな親からの仕送りがほとんどなくアルバイトをしていました。そのころから、医学関係の友人だけでなくいろいろなジャンルの人たちと交流を深めていくべきだと感じるようになりました。現在は、高松ロータリークラブに参加してさまざまな肩書きを持つ方たちとお会いしています。

 またNHKの番組審議員も務めています。番組審議員は、定期的に松山放送局に集まって番組に対する意見を交わすのですが、医者以外のさまざまな職業の方の意見を聞けてとても参考になります。

 趣味は水泳とゴルフと音楽です。ゴルフは趣味としては下手すぎます。音楽はクラシックから演歌まで幅広く聴いています。また、最近は歴史ものの韓流ドラマにはまっています。

 食生活においては、会合などを除いて外食をすることはありません。一人で外食することはまったくないですね。健康を考えて、妻が作るおかずを中心に食べています。

 休日は、慌しく過ぎていく1週間をまとめる日です。平日、会議などで出た職員の意見をその場で紙に書き留めておき、土曜に自宅のパソコンで打ち直しています。最終的にはエクセルにまとめて見やすくします。この作業でだいたい2、3時間はかかります。(聞き手と写真=山下)


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