いつまでも夢を持つこと

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社会医療法人 天陽会 中央病院 理事長 厚地 良彦

1967 鹿児島大学医学部を卒業し同年Educational Council for Foreign Medical Graduate (ECFMG) 取得 1968 立川米軍病院でのインターン終了 同年鹿児島大学医学部第一内科入局 1969New York Polyclinic Medical School & Hospital1970New York Brooklyn Veterans Administration Hospital 1972 東京女子医科大学付属 日本心臓 血圧研究所入局( 循環器病の研究) 1977 医療法人天陽会中央病院勤務。鹿児島大学医学部臨床教授 日本内科学会認定内科医 日本循環器学会認定循環器専門医 日本医師会認定産業医

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厚地理事長(右)と、かつて金融関係で働いていた丸岡浩一郎事務局長。

 朝の3時半には起床してゴルフの素振りなどで体をほぐし、5時半ごろ登院。朝のうちに理事長の仕事をほとんど片付けてしまうという。月曜から土曜まで外来を担当し、「ここまでやるものではないと、何かの本に書いてあったが、好きなものはしょうがない」と笑う。「いつまでも夢をもつこと」を信条に、再来年の春には中央病院の隣接地に新外来棟を建設する予定になっている。

▼私の家は医者が多かったんです。母の兄と下の弟2人も医者でしたし、父の叔父も1人医者でした。私は7人兄弟で、兄2人が医学部に入ってましたし、3人の姉も医者の家に嫁いだものですから、何の疑いもなく医者になったというのが本当のところです。後をついていけば何とかなるのではないかと、そんな感じでした。

 小学高学年の時、当時ラサール高校3年だった兄が「風と共に去りぬ」を英文で読み、米国人と英語で会話している姿を見てすごく憧れました。

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中央病院。天陽会中央クリニックが隣接している

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再来年完成予定の新外来棟。天陽会はほかに桜島病院、西道クリニック、介護老人保健施設、介護老人福祉施設、居宅介護事業所、在宅ケアセンター、小規模多機能ホーム、介護付き有料老人ホーム、グループホーム、保育園などを運営している。

 私も米国に行きたいと思い続け、大学に入ったあと日本にある米軍の病院でインターンとして1年間働き、それを足がかりにしてアメリカで2年間勉強しました。

▼桜島に対する思いは特にないですが、飛行機から桜島が見えたら、帰って来たという気持ちはありますよね。

 鹿児島湾は西郷隆盛と僧侶の月照が一緒に死のうとした場所ですし、平野国臣も「わが胸の/燃ゆる思いに/くらぶれば/煙はうすし/桜島山」という歌を詠んでいます。それだけ情熱を持って日本の未来を考えていたという気概は感じますね。

▼息子も同じ職種、同じ循環器ですから目につくことはいっぱいあります。でもよっぽどでない限りノータッチ、絶対言わないようにしています。診療面ではダントツの成績で感謝しています。でも私以上の苦しさもあるでしょうし、皆それぞれの時代の中で苦労を背負っていくものです。

 論語に「子曰く、驥は其の力を称せず、其の徳を称す」があります。名馬のような人は力よりも徳を褒められるという意味で、医師は皆そうあってほしいものです。

 私のモットーは、可能性があればやってみよう、ということです。やらずに後で悔やむのは絶対だめですよね。これは一番良くないと思います。

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理事長の論文集2冊と、自伝「我が細やかなる人生行路―天陽会と共に」。天陽会の医師や看護師が論文を寄せる「天陽会ジャーナル」は52号を数えた。

 天陽会は小さな組織ですが、そのモットーで自分はやってきました。

▼人あっての病院ですから、職員の福利厚生を極力考えるようにしています。経営の哲学に、利益の3分割法というのがあります。3分の1は病院のために、3分の1は職員のために、3分の1は社会に還元すると。

 今度外来棟を作りますが、いろんな人の意見を全部拾いあげ、私自身も意見を出して、職員の休憩室が無かったのでそれだけは絶対作ろうとか、職員専用のエレベーターも設置しようとか、いろんな職員の話を聞いて運営会議を行なうようにしています。

 医療というのは免許を持っている人たちの集団で、彼らのモチベーションは学会発表なんです。だから参加費用は病院持ちで推奨しています。

▼ドクターを目指す若い人には、人の命がすべての根幹だと考えてほしいですね。誰も永遠に生きられるわけではないからこそ、命というものについてちゃんと考えないといけないですよと言いたいですね。


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