ダヴィンチ導入は鹿児島で初めて

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医療法人真栄会 新村病院 理事長 新村研二

新村研二 1958 ラ・サール高校卒 1965 慶応義塾大学卒 浜松赤十字病院インターン 1966 慶応義塾大学医学部泌尿器科教室助手 1967 国立栃木病院泌尿器科医員 1968 慶応義塾大学医学部泌尿器科教室助手 1971 静岡赤十字病院泌尿器科部長 1979 鹿児島市立病院泌尿器科医員 1980 新村泌尿器科院長 1991 医療法人真栄会新村病院理事長

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―新村病院の特徴は。

 うちは泌尿器科単科で、40床の専門病院です。今泌尿器科で問題になっているのは前立腺がんですから、その前立腺がん治療を中心にいろいろやっております。

 病院の隣に24時間体制の託児所があり、保育士3名がいます。看護師・スタッフが安心して勤務出来るよう、24時間体制をとっています。

―鹿児島で初めてダヴィンチを導入されたそうですね。

 はい、初めてですね。稼動は8月7日からです。日本ではやっと100台を越えたそうですよ。

―導入の経緯は

 ダヴィンチは今、前立腺全摘除術しか保険がとおっていませんが、前立腺のがんの治療というのは、前立腺を全部取る手術が治療の大きな柱だったんです。それが腹腔鏡でやる時代になり、もっと進んで低侵襲の時代になり、ロボット支援腹腔鏡前立腺全摘除術というところに今進歩してきてるわけです。

 うちもロボット支援前立腺全摘出手術をやるべく、ダヴィンチの機器を購入しました。鹿児島県では初めてだそうですが、世界の流れですから。

 これで入院期間も短くなるだろうし、出血も少なくなって、尿失禁とか勃起力の機能も改善していくでしょうから、私自身も期待しております。

 ところがこのダヴィンチは投資金額が高く、個人病院ではやはり非常に厳しいです。無理して一応入れたという感じですね、率直なところ。計算するとあんまり利益が上がらないけど、やはり患者のニーズに答えるにはどうしてもせざるを得ないなと、むしろそういうところですよね。

―ダヴィンチが入ったことで変化はありますか。

 時代の流れがそういう動きになっているんです。やっぱり前立腺の全摘手術をやる限りは入れざるをえない、そういう状況なんですよ。

 たとえばアメリカでは、80%以上がダヴィンチで手術していますし、日本でも去年が2千3百例やられてます。一昨年が630ぐらいだったかな。そしてその前が200例ぐらい。保険適用になったら、ぐんと伸びました。おそらく来年、再来年はこれが倍々で上がっていくと思います。保険適用になれば料金的にも楽になるし、後遺症も結構少なくていいということで腹腔鏡のダヴィンチによるロボット支援前立腺全摘手術は、もう今の流れです。

 医療は低侵襲の時代に向かっているので、我々もそれにこたえられるように、医学の進歩に遅れないようにやっていくということですよね。

50 歳を過ぎたらPSA 検査を

―前立腺がんの患者数は増えていますか。

 増えています。特にPSAという採血ですぐわかるマーカーがありますから、血液を調べて4以上あると、がんの疑いがあるから精密検査をしましょうと。これがもっとやられるようになれば、前立腺がんの患者も増えていくと思います。

 アメリカなんかと比べると、日本の前立腺がんに対する認識は非常に遅れてますから、皆さんが検診を受けられる時、50歳以上は必ずPSAを調べるようになればいいと思います。

―男性はみんな調べた方がいいんですか?

 50歳以上は年に1回以上はチェックをしたほうがいいでしょうね。今は少額で検査ができますから必須にしてもいいくらいです。さらに、これは非常に遺伝的な素質が強いですから、父親、兄弟、あるいは血のつながったところに前立腺がんがあると、その人もなる可能性が非常に高いので、50歳を過ぎたら、用心したほうがいいですよ。

―尿が放物線を描かないとか、切れが悪くなったという話を聞きます。

 それは前立腺肥大症といって、歳を取るとどうしてもなる良性の疾患です。前立腺がんとは全然別な疾患で、老化とともに起こる病気ですから、患者としては圧倒的に多いです。ただ、がんはその中にも含まれることもあるし、がんはがんでまた別な疾患ですからね。

 検診センターに行くと、どうもPSAはオプションになっているようです。そのへんがまだ浸透してないところなんですよね。全員にやることについて反対意見もあるものですから、なかなか正面切ってやれないみたいですね。

 しかし、世界的にみて、やっぱりPSAをちゃんと調べているところは前立腺がんの死亡率はぐっと下がってきて、これはいいということがわかっていますので、検診はされたほうがいいと思いますね。

―医者を志したきっかけは。

 うちは祖父の代からで、私が3代目です。だから、生まれた時から何となく、医者になるもんだというふうな感じでしたね。

 父はここで内科医をしていました。私は医学部に行って、何がいいかと考え、泌尿器科を選びました。娘も女医で、当院で女性の泌尿器科外来をやっています。女性の医師のほうが相談しやすいでしょうね。弟はすぐそこの城西通りで整形外科をやっています。

―今後の方針は。

 今まで通り泌尿器科一般の患者さんに応えていくというのが基本ですね。泌尿器科の専門病院はあまりないので、それを特化してやりたいということです。長い期間やっていますから、離島とか、県外でも宮崎や熊本から患者さんがみえますよ。泌尿器科だったらあそこへというようなブランドがあるんでしょうね。新病棟が2014年以降に出来ますが、病床数などはまだ未定です。

―週刊朝日2011年版の「前立腺がん手術いい病院」にも載っていました。年間171例ですか。

 昔からそれくらいやっていましたが、最近は少し減ってきました。手術だけじゃなくて、放射線治療とか粒子線治療とか、密封小線源とか、他の選択肢が結構出てきましたのでね。昔ほどじゃないけど、でもやっぱりまだ140、150例あります。


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