(あけぼの福岡・森幸子)
2002年に右乳房にしこりを見つけ、全摘手術を受けて同時再建を試みましたが、発熱により再建を断念しました。その後の抗がん剤のみの治療のおかげで再発もなく、ボランティア活動をしながら元気に過ごしています。
乳がん手術の時に温存の話も出ましたが、再発リスクを抑えるために全摘をお願いしました。
外科医師から再建の話を聞いてみられては、と形成外来の受診を薦められました。がんはもちろん再建についても深い知識もないままでした。
命が助かると、これからの生き方について考えるようになり、あけぼの会を通じて、同じ病に悩む方々のお話を聴く機会が増えました。再建の相談を受けることも度々あり、専門の先生にお話を伺ってきました。その中でいつも、高額な費用が話題に登りました。あけぼの会では、無念な思いを「患者の声」として機会あるごとに取り上げ、希望を持つように励ましていただきました。
「乳房再建に保険適用!」の朗報は患者に勇気を与えてくれます。医療保険が使える人工乳房の乳房再建は、現時点では適用施設や使用するシリコーンも限られるようです。再建後のケアも含めて、さらに体験者の声が反映されていくことを願っています。病気で失った乳房を取り戻せたら、社会や人との関わりにもっと前向きになり、気持ちも明るくなります。今後とも関係者の皆様のご理解とご尽力をよろしくお願いします。
9月16日 ワット隆子さん福岡へ -あけぼの会九州大会=アミカスで
9月16日午後1時から福岡市南区高宮のアミカスホールで、あけぼの会九州大会2013「乳がん、輝いて生きるために」が開催される。
Breast Cancer NetworkJapan(BCNJ)あけぼの会・会長のワット隆子さんが「誇り高く美しく生きましょう!」と呼びかけるほか、光山昌珠北
九州市立医療センター名誉院長・理事、黒木祥司黒木クリニック院長、田中眞紀社会保険久留米第一病院院長が、遺伝性乳がんや最新治療、検診について講演、参加者の質問にも答える。
あけぼの福岡会員の体験発表や、同副代表山下凉子さんの歌もあり、原芙美子さん(福岡副代表)のあいさつで締めくくる。
司会はあけぼの福岡の田川羊子さん、深野百合子福岡代表、池田朝子鹿児島支部長、田中由喜子長崎支部長。
参加費500円。問合せ=あけぼの福岡(深野)TEL:092-651-1751