就職合同面談会に62 人が職求め
職を求める看護職のための就職合同面談会が7月20日午後から、ナースプラザ福岡(福岡市東区馬出)であった。
福岡県と福岡県看護協会が例年この時期に行っているもので、今年で28回目。福岡中央公共職業安定所と福岡県社会福祉協議会が後援した。
今年は福岡県内の病院、福祉関係施設などから86施設が参加、62人の就職希望者を面談した。
面談に先立ち福岡県保健医療介護部医療指導課の森松薫看護指導係長が「少子高齢化で看護職が確保しにくい状態。県も積極的に応援したい」と挨拶、福岡県看護協会の花岡夏子会長も「ベテランになったころに親の介護などで職を離れることがあり、県看護協会としても出来る限り援助したい」と語った。
同協会の松澤素子事業課長は「求職者数は昨年とほぼ同数だった。看護師確保のため、いろんな工夫が当協会にも求められている」と話す。面談者のアンケートによれば、およそ半数が5施設以上から説明を受け、施設の再訪問を約束した人が12人いたという。施設側からは、求職者が少ないのでもっとPRしてほしいとの声があった。
働く看護職者にも再チャレンジコース
同協会は、知識や技術に不安のある看護職勤務者にも「再チャレンジ実践コース」を企画。8月27日、9月13日、10月17日、11月19日、12月10日の5日間、臨床現場に役立つ演習を中心にした研修を行なう。内容と講師名は次の通り。
- 8月27日「採血と注射の基礎」前田多賀子(前実習指導者講習会担当)ほか
- 9月13日「薬の基礎知識と移動動作の援助」野村浩子(福岡徳洲会病院薬剤師)、渡邉福(福岡市介護実習普及センター看護師)
- 10月17日「フィジカルアセスメント」藤岡智恵(飯塚病院集中ケア認定看護師)ほか
- 11月19日「気管・鼻腔・口腔吸引の実際」安永香織(九州医療センター副看護師長)
- 12月10日「療養上の世話・食事と口腔ケア」黒木恵美(㈲ユニバル代表取締役社長)ほか。会場はナースプラザ福岡で、9月13日のみふくふくプラザ。
ハローワークでも看護師が相談窓口
今年5月28日から来年3月18日まで、月に1度の割合で、ハローワーク福岡中央2階の福祉人材コーナーに、福岡県看護協会ナースセンターの岸富美子看護師が、就職や転職希望者の相談に応じている。岸看護師は「就業で悩まれている看護職の皆様、お気軽にお越しください」と呼びかけている。
問い合せ先=公益社団法人福岡県看護協会、福岡県ナースセンターTEL:092-631-1221
看護学会で発表できる手法を身につけて
学会発表予定者向けに、スキルアップ研修が5日間に渡って開催されている。7月26日は熊本大学大学院生命科学研究部の西阪和子教授から、20人の看護師が研究計画書の作り方や統計解析の理解について学んだ。次回は8月28、29日、プレゼンテーションについて。