福岡県医師会の定例会見で、「日本医師会綱領」を紹介
福岡県医師会の定例記者会見が7月17日、県医師会館で開かれた。
野田健一副会長が、6月23日の第129回日本医師会定例代議員会で採択された「日本医師会綱領」を読み上げたほか、感染症の発生動向や熱中症による救急搬送状況、第6回福岡県医学会総会の論文募集などが紹介され、福岡県医師会アイバンクが今年設立40周年であることも報告された。
第6回福岡県医学会総会は来年2月2日に同医師会館で開かれる予定で、「福岡県医学会賞」論文を募集している。
対象論文は平成24年1月から12月まで医学雑誌あるいは著書で発表したもののうち1編で、「地域医療に密着していること」「日常診療に関係あること」「臨床に直結していること」のいずれかの要件をみたすもので、いまだ当該研究で各種表彰をうけていないもの。
応募資格は、筆頭著者で、かつ福岡県医師会員であること。受付期間は8月1日から10月31日まで。福岡県医学会特別賞1編に50万円、福岡県医学会奨励賞5編に各25万円が贈られる予定。
また「地域医療に役立つ最新の医療」のテーマで一般演題も募集しており、締め切りは同じく10月31日。ポスター優秀賞5題に副賞10万円が贈られ、福岡県医学会総会の席で表彰される。
いざという時、守ってくれるの?
はい、しっかり守ります。
福岡県医師会がリーフレット作成
日本医師会によると、日本医師会の会員は現在全医師のおよそ56%で、開業医が8万4千人、勤務医が8万1千人ほど入会している。
取材先でよく耳にすることだが、特に若い勤務医や研修医にとって医師会は身近ではないという。日常の勤務に追われていることや、経営の相談をする必要がないことも、興味が持てない原因の一端であるようだ。
しかし実際には医師年金など、若い医師にも医師会に所属するメリットは多い。日医認定健康スポーツ医や産業医などになるための研修会を開催したり、女性医師の復職をサポートする活動にも取り組んでいる。
医師会のメリットを紹介するために、福岡県医師会がユニークなリーフレットを作った=写真。およそ18㎝四方の、イラストを多用したカラフルな冊子(=28ページ、表紙含む)で、未加入の医師が抱きがちな誤解や疑問が大きな文字で書かれ、パラパラとめくっただけでも興味をそそる仕組みだ。医師会の堅いイメージが和らげられている。
福岡県医師会総務課によると、昨年の夏から作り始め、今年の2月に出来たそうだ。県内4大学の卒業生にまず配ったという。その後、病院に配り始めた。平成21年に作成したリーフレットより評判は良く、配りたいから人数分ほしいと病院側から要求があるともいう。「困った時は医師会がいるということをわかってほしかった」という気持ちで作ったそうだ。
リーフレットはPDF形式で、福岡県医師会のウェブサイトからも閲覧できる。