台風4号にも負けず1万6千人集う

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第58回日本透析医学会学術集会・総会

 第58回日本透析医学会学術集会・総会が、6月21日から23日までの3日間、福岡市博多区の福岡国際会議場、福岡サンパレス、マリンメッセ福岡、福岡国際センターの4会場で開催された。公募演題の応募は3千650題ほどで、うち採択されたのは3千626題。参加登録は1万6千人ほどだった。6月20日には福岡市博多区のホテル日航福岡で常任理事会、理事会、通常総会などが行なわれた。

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開会の挨拶をする平方会長。

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「新しい腎性貧血治療ガイドラインを目指して」のパネラー。左から酒井謙(東邦大学医学部腎臓学講座教授)、服部元史(東京女子医科大学腎臓小児科教授)、林晃正(大阪府立急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科主任部長)、倉賀野隆裕(兵庫医科大学内科学腎・透析学准教授)、南学正臣(東京大学医学部附属病院血液浄化療法部教授)、鈴木隆浩(自治医科大学内科学講座血液学部門講師)の各氏。

 会長は日本赤十字社福岡赤十字病院の平方秀樹副院長で、顧問は医療法人医心会福岡腎臓内科クリニックの藤見惺院長と、医療法人後藤クリニック後藤宏一郎院長が担当した。

 事務局は九州大学病院腎疾患治療部に置かれ、事務局長は九州大学大学院医学研究院病態機能内科学腎臓研究室の鶴屋和彦研究室主任客員准教授で、運営準備室は株式会社コングレ九州支社。

 実行委員は次のとおり。(五十音・敬称略)

■池田潔=池田バスキュラーアクセス・透析・内科クリニック院長

■井関邦敏=琉球大学医学部診療教授、附属病院血液浄化療法部部長

■奥田誠也=久留米大学医学部内科学講座腎臓内科部門教授

■片渕律子=独立行政法人国立病院機構福岡東医療センター内科部長

■金井英俊=小倉記念病院腎臓内科部長

■菰田哲夫=医療法人こもたクリニック理事長

■下山節子=NPO法人日本看護キャリア開発センター代表

■谷口正智=九州大学大学院医学研究院 病態機能内科学助教

■徳本正憲=福岡歯科大学総合医学講座内科学分野准教授

■中野敏昭=九州大学病院 腎疾患治療部助教

■服部文忠=長尾病院院長

■保利敬=宗像医師会病院副院長・腎センター部長

■藤﨑毅一郎=九州大学病院救命救急センター特任助教

■満生浩司=日本赤十字社福岡赤十字病院血液浄化療法内科部長

■山田俊輔=福岡歯科大学総合医学講座内科学分野助教。

 次回は来年6月12日から15日まで、神戸市中央区の神戸国際会議場、神戸国際展示場、神戸ポートピアホテル、ワールド記念ホール、神戸商工会議所で開催される。

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 会長は大阪大学大学院医学系研究科腎疾患統合医療学の椿原美治寄付講座教授で、テーマは「考える透析」。

「平方先生の依頼は絶対断れない」と横倉義武日本医師会会長

 日本透析医学会の歴史の中で日本医師会会長が講演するのは初めてのこと。講演前には久留米大学の第二外科時代、人工心肺と透析を患者に施しながら、先天性心疾患の手術を行なったことがあると紹介された。

 横倉会長が運営するヨコクラ病院(福岡県みやま市)では透析も行なっており、「福岡で十数年来、腎臓患者さんについて大変ご指導いただいた。平方先生からの依頼は絶対断れない」と挨拶した。

 講演では、高齢化社会と地域医療、医師偏在、医療事故調査制度を中心に日本医師会の政策が話された。その中で日本糖尿病対策推進会議についても触れ、糖尿病性腎症啓発活動を紹介した。

 今後期待される事項として、①地域における糖尿病対策推進会議と腎臓専門団体との更なる連携②かかりつけ医と専門医の連携強化③医療の早期介入によるCKD発症予防、重症化予防の3点を挙げた。

5氏が新たに名誉会員

 名誉会員として次の5任が3月15日の理事会で承認され、表彰された。

  • 秋澤忠男=昭和大学腎臓内科
  • 海津嘉蔵=安部クリニック
  • 久木田和丘=札幌北楡病院外科
  • 中尾俊之=東京医科大学腎臓内科
  • 頼岡德在=広島腎臓機構。

 日本透析医学会賞(木本賞)の受賞者は、明石医療センター腎臓内科の河野圭志、昭和大学腎臓内科の本田浩一医師。奨励賞は東京女子医科大学の亀井大悟医師に送られた。

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 コメディカルスタッフ研究助成決定書が、小林光子(三菱京都病院)と米木慶(北里大学)の2名に授与された。

 また1977年に「高純度エリスロポエチン蛋白」精製成功を発表した功績により、元熊本大学講師の宮家隆次氏が顕彰された=右ページの写真。宮家の純化標本からエリスロポエチンのアミノ酸配列が分かり、以後、腎性貧血の治療薬が作られることとなった。

●市民公開講座も盛況●

【500人に低蛋白食品を配布】

 6月29日、福岡国際会議場で開催された市民公開講座はおよそ650人の参加。腎移植者のピアニスト児嶋由紀さんの演奏で始まった。

 続いて満生浩司=福岡赤十字病院、北田秀久=九州大学大学院臨床腫瘍外科、升谷耕介=九州大学病院腎・高血圧・脳血

管内科、岩田誠司=福岡県移植コーディネーターが、慢性腎臓病と腎移植についてそれぞれ講演したあと、腎移植者でデザイナーの錦山亭金太夫さんを加え、平方会長を司会者にパネルディスカッションが行なわれた。

 総合司会はフリーアナウンサーの林田スマさんが務め、先着入場者500人に低蛋白で電子レンジで温めるご飯が配られた。


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