(株)シー・アール・シー シンクピア
第23回西日本食品産業創造展に展示された業務用シンクピア。左は1日に50㎏、右は30㎏の生ごみを処理可能。展示会では実際に生ゴミを処理したが、臭いはほとんどない。隣は株式会社シー・アール・シーの森新治執行役員部長。
2007年の食品リサイクル法(※)改正以降、生ゴミは堆肥化もしくは飼料化して再利用することが増えた。しかし大量に生成されることや、臭いの問題もある。
このため、病院内厨房で生ゴミ処理をする場合は、微生物を使って炭酸ガスと液体に分解する消滅型の方が優れている。また、焼却処分のコストよりも安く済む場合も多い。
㈱シー・アール・シーが九州エリア代理店として販売を手掛けるシンクピア(製造元=SINKPIA JAPAN ㈱)は、少量の微生物ハウスへ高密度に好気性微生物を棲まわせ、生ゴミを二酸化炭素と液体に分解できる。
焼却処理に比べて、約96%の二酸化炭素を削減することが出来、大量のガスが発生するわけではない。従来品に比べて小型化し、半分以下の高さ・スペースで設置が可能。処理速度は従来品の2倍以上で、臭いの抑制や電力消費量でも優れ、操作が簡単であることも特長。
九州にメンテナンスが可能な18支所・営業所があり、サポートの体制も整っている。オーバーフローした微生物が排水溝の油汚れを防ぐ二次効果もある。微生物が分解した発酵分解物含有液を、液体肥料としても活用でき、フード・アクション・ニッポンアワード2012研究開発・新技術部門で入賞している。
※病院や福祉施設は同法が定める食品関連事業者には当たらないが、一般来訪者向けに飲食のサービスを提供した場合、対象となる。