女性医師の76% 「医療崩壊に貢献できる」

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勤務継続 「出産と育児が最大の障壁」も78%

仕事続ける困難さ浮き彫り=第3回WBCC(Women Breast CancerConsortium)で=

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 乳癌診療に携わる女性医師を支援する集いが5月25日、福岡市のタカクラホテル福岡で、61人の医師と関係者を集めて開かれた。今年で3回。総合司会は光山昌珠北九州市立医療センターの名誉院長・理事が務めた。

 西村令喜熊本市民病院副院長を座長に、佐藤薫済生会八幡総合病院副院長が、日本医師会と福岡県医師会による女性医師支援の取組みを報告、また徳永えり子九州大学大学院九州連携臨床腫瘍学講座准教授と光山昌珠名誉院長が、WBCCに参加した男性医師と女性医師、そして病院事務から集めた、女性医師の抱える問題点などのアンケート結果を報告した。

 パネルディスカッションも行なわれ、田代英哉大分県立病院長、久保真九州大学病院乳腺外科助教、中川志乃九州医療センター乳腺センター部長もパネリストとして登壇、アンケート結果を中心に討論した。司会は谷口英樹長崎原爆病院副院長と、喜島祐子鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科学助教が務めた。

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 アンケートによると、女性医師46人のうち78%が現在の勤務状態について「満足」「どちらかといえば満足」と答え、病院への要望として、病児保育の充実67%、当直・オンコール免除59%、院内保育園の設備48%の順に多く、医療崩壊の原因に、30%が「医師の地域的な偏在」、22%が「医師の勤務状況」を挙げた。(複数回答)

 医療崩壊に女性医師が貢献できると思うかの質問には、76%が「はい」と答え、91%の女性医師が「勤務を継続することが医師不足の解消につながる」と思っている反面、39%が「女性であるがゆえに勤務を続けるのが困難だと感じている」と答え、78%が「勤務を続けていく上で出産と育児が最大の障壁」と回答した。

 さらに、取り組んでほしい支援として、勤務条件の緩和57%、産休・育休・保育休暇などの充実54%、院内保育園設立が50%だった。(複数回答)

 男性医師16人へのアンケートでも女性医師と似たような傾向が見られたが、妻が無職75%、医師13%で、女性医師の回答(=夫が医師62%)と大きく異なった。

 光山昌珠名誉院長の話「女性医師の声を活かしていきたい。来年5月17日に第4回WBCCを開催して一区切りつけ、また別の形で再開したい」


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