理事長といっても私の財産じゃないんです。

  • はてなブックマークに追加
  • Google Bookmarks に追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • del.icio.us に登録
  • ライブドアクリップに追加
  • RSS
  • この記事についてTwitterでつぶやく

特定医療法人 萬生会理事長 河北 誠

1969 熊本大学卒 熊本大学医学部付属病院で医学実地研修 1972 医局第2内科1974 熊本大学医学部内科第2講座助手 1980 同第2講座講師 1986 同助教授1999 特別医療法人萬生会熊本第一病院院長 2002 特別医療法人萬生会理事長 2012 特定医療法人萬生会理事長、熊本第一病院及び合志第一病院総院長。研究歴=臨床研究では厚生省特発性造血障害調査研究班員(1984 ー1996)として、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群、血小板造血障害などの調査、病態解明、治療を行なって来た。基礎的研究では、当初、共同研究者宮家隆次博士と赤血球造血因子エリスロポエチンの純化に従事、遺伝子クローニングに成功、現在腎不全、人工透析患者における腎性貧血の特効薬として世界で広く用いられている。その後、血小板系造血因子、造血幹細胞の分化について研究、1980 ー1982 まで米国南カロライナ州立医科大学、小川眞紀雄教授のもとに留学、造血幹細胞、造血因子について研究。国内学会=日本血液学会功労会員、日本内科医学会九州地方評議員、日本癌学会、日本免疫学会、日本臨床免疫学会、日本輸血学会、熊本県臨床内科医会会長。国際学会=1994 ー1996 国際実験血液学会編集委員、国際血液学会、アメリカ血液学会会員。

 萬生会のサンセリテ月出は3月で開設1年目を迎えた。本部機能の所在地というだけでなく、在宅療養支援診療所併設のサービス付き高齢者向け住宅と、訪問看護ステーションを備えた施設、というのが、在宅医療に力を入れる萬生会らしい。熊本市南区の熊本第一病院、合志市の合志第一病院の2か所を中心に、訪問看護ステーションやデイケア、デイサービスといった、グループ内の施設が展開されている。サンセリテは「まごころ、誠実」という意味のフランス語、月出は所在地の町名。

40.jpg

理事長室のピアノで、理事長はショパンの夜想曲第2 番を弾いた。

―ほかにもサービス付き高齢者向け住宅(=サ高住)はありますか。

 ここが初めてです。4階建てで、2階が本部機能や管理部門と、訪問看護ステーション、在宅療養支援診療所。3、4階が居住区となります。

 我々の2つ病院はケアミックス型ですが、最終的には社会復帰をさせるべきです。しかし独居老人など、なかなかご自宅では難しい方もおられますので、病院とは違う形態の施設が必要だと考えていました。そういう方の亜急性期から、最終的には看取りまで面倒をみようということで作った施設です。

 現在ここは36室が満室で、少し待機者が出ているくらいです。大きな利益はありませんが、1年経って順調です。

―明治18年創業ということですが。

 浦本萬生氏が、魚屋町(熊本市中央区)で浦本医院を開いたのが始まりです。その後昭和30年に法人化しました。

 私と浦本氏の家系に血縁はありませんが、私の二つ前の理事長である佐分利正先生は浦本家の一族でした。佐分利先生の奥様が理事長を継がれる時、特別医療法人にしたんです。そのころに手伝ってほしいと言われて萬生会に来ました。そして、今理事長をしています。
あんまりしたくはなかったんですけどね。

41.jpg

本部機能もあるサ高住「サンセリテ月出」

42.jpg

第2代院長浦本清の像(熊本第一病院)

―どうしてでしょうか。

 持分ゼロで、私の財産じゃないんですよ(笑)。しかし借金の連帯保証人にはならなきゃなりませんからね。銀行も個人資産を担保に取ることまではしませんが、あんまりいい加減な運営をしていると、被ってきますよ。

 だいぶ鍛えられましたが、理事長としてよりも医者という気持ちの方が強いですね。まだ現役で外来を診ています。

―専門は血液内科学で、熊本第一病院はその分野に強いとか。

 無菌室を2床持っています。血液内科医は私を含めて4名です。

 院長は糖尿病代謝内科で、この専門医が今2名。ほかには呼吸器、消化器を中心に診ています。病床数は125です。

 あまりおいしいサイズの病院ではありませんから、ある程度特化した病院であるべきだろうと考えています。状況を見据えて、いろんなところに杖つきながら運営していますよ。合志第一病院も126床ですから、同様に難しいですね。

―合志第一病院の特徴は。

 熊本県下では2番目にできたホスピス病棟16床を持ち、緩和ケアに力を入れています。一昨年に改修しまして、今は木目調の病棟です。「病院にいる」という意識を和らげて、少しでも自宅に近い感じを出したかったんです。

 どちらの病院も24時間オンコール体制で、ご自宅での看取りにも対応します。平成24年度は法人全体で28人の在宅看取りを行ないました。「病院で死にたい」という方も多くいらっしゃいますから、そちらにももちろん対応しています。

―ピアノが理事長室にあるとは思いませんでした。

 今は、ショパンのノクターンを練習しています。最近忙しくて、毎日は弾いていません。本当は毎日練習すべきなんでしょうが、なかなかそうは。小さいころはバイオリンをやっていましたが、中学生のころピアノを始めました。大学に入学してやめていたのですが、50ごろまた始めました。指先は使った方がいいですね。

 熊本第一病院のロビーで秋とクリスマスの年2回、野上哲史院長と2人で院内コンサートを開いています。野上院長はチェロが弾けるんですよ。もう1人、ピアノのうまいい薬剤師もいます。患者さんが喜んでくれるのがうれしいですね。


九州医事新報社ではライター(編集職)を募集しています

読者アンケートにご協力ください

バングラデシュに看護学校を建てるプロジェクト

人体にも環境にも優しい天然素材で作られた枕で快適な眠りを。100%天然素材のラテックス枕NEMCA

暮らし継がれる家|三井ホーム

一般社団法人メディワーククリエイト

日本赤十字社

全国骨髄バンク推進連絡協議会

今月の1冊

編集担当者が毎月オススメの書籍を紹介していくコーナーです。

【2018年10月の1冊】
イメージ:今月の1冊 - 85.看護師のための明治文学 漱石の時代の介抱・看病・看護
看護師のための明治文学 漱石の時代の介抱・看病・看護

Twitter


ページ上部へ戻る