癌患者のリンパ球を採取し、体外でNK細胞を増殖活性化させて、点滴で体内に戻し癌細胞を殺す、ANK免疫細胞療法のセミナーが4月21日、リーガロイヤルホテル小倉であり、リンパ球バンク㈱(本社=東京)の藤井真則社長と樋脇一久院長(ひわき医院=北九州市戸畑区)が、参加した90人に詳しく説明した。
藤井社長は、リンパ球バンク㈱の誕生に福岡の千鳥屋饅頭総本舗の原田家が深く関わっていると話したあと、2時間にわたってANK免疫細胞療法の優れた点を解説、最近注目されているiPS細胞についても話した。(関連記事はこちら)
樋脇医師は、実際に手がけた癌患者を例に挙げ、「最近は標準治療とANK免疫細胞療法の併用でさらに効果が上がり、腫瘍マーカーが正常になる人が増えている。福岡県内の大きな病院から患者さんを紹介されることも増えた」と語り、「免疫を無視して癌からの生還はあり得ない。化学療法の弊害で残念な結果になるケースは非常に多い」と語った。
同院は今年1月、福岡市中央区大名2丁目9―34アクシブ天神702号に、ANK免疫療法の点滴戻しを行なう天神ひわきクリニックをオープン。「ANK療法が広く認められるようになり、それに対応するため」と話す。