モチベーションを上げるために私がしたこと

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独立行政法人 筑後市立病院  理事長 古田 正

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【Profile】
1980 埼玉医科大学医学部医学科卒
`81 久留米大学医学部外科学2講座助手
`84 同附属病院救命救急センター兼務
`89 西ドイツデトモルト病院へ留学
`94 久留米大学医学部附属医療センター2病棟医長、久留米大学講師
`95 同大学医学部附属医療センター3病棟病棟医長
`97 筑後市立病院外科医長 以降、院長職務代理者、副院長を歴任
`99 久留米大学助教授
2006 久留米大学臨床教授
`09 筑後市立病院院長
`11 法人化にともない理事長。
■日本外科学会認定医 日本消化器外科学会認定医 日本内視鏡外科学会評議員 日本外科学会指導医 医療マネジメント学会評議員

 独立行政法人になった病院の理事長は精力的な印象がある。それまでのくびきを脱した分、思い通りの采配を振れることに士気高揚しているのだろう。病院の未来を語る姿はロマンチストのようでもあるが、話を聞けばリアリストである。

 京大の今中雄一教授がDPCのデータを集めていて、当院もそれに協力しています。このデータをもとに地域の病院の特徴が判り、病院経営に役立てています。当院は、昨年度のDPC機能評価係数Ⅱの増加率が+0・0022で、福岡県では3番目です。現在は0・0249です。今度災害拠点病院になるので、機能係数はもっと上がると思います。市の職員だとDPC係数増加には無関心です。現在は法人化し、プロパーの職員を雇うことが可能になったので、そういう意識が持てるようになりました。

 法人化する前は定数があり、たとえば看護師を増やしたくても臨時職員で雇うしかありません。しかし臨時で7対1に必要な員数を確保するのは至難の技です。医者も常勤は20人で、あとは嘱託医でした。現在は全員常勤にし、全員で33名です。医師に限らず、看護師や診療技術者など多くの人を正規で雇用しました。病床数は同じ233床ですから、より良い医療体制が整ったと考えています。人が集まらなくて潰れた病院はいくらでもありますから、人の確保をおろそかには出来ません。

 いっそう働きやすくするために、4月から院内保育所を開設しました。当院には以前から病児保育所がありましたから、2つの保育所を併設していることになります。県内で、両者を併設している病院は6か所しかありません。

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平成21年度補正予算で出された厚労省の地域医療再生基金によって増改築し、平成26年度までに災害拠点病院としての機能を整備予定。ICUやヘリポート、備蓄倉庫などが新設される。

 医師と幹部職員の給与には評価制度を導入し、収益や手術件数など目標値を決めさせて実績評価したり、自己評価を含めた多面評価による、行動評価をするなど、3段階で評価して給与を決めます。たとえば科長が最高のS評価を受けた場合、4倍の役職手当を払います。

 公務員には、長期勤続すれば昇任せずとも昇給する「わたり」という仕組みがあります。それでは責任ある立場を目指す意欲や責任感が芽生えにくいので、当院では法人化を機に、厳格に職務職階級を運用することにしました。職員全体のモチベーションを上げるために必要なことだったと思います。

 今までの公立病院は赤字でも基本給の3.95倍のボーナスをもらうのがお決まりでした。しかし当院はそれを廃止し、病院の実績に応じてボーナスを支給することにしました。最大で基本給6か月分のボーナスがもらえます。昨年度は初年度なので3・95か月分+5万円を支給しました。全員一律に5万円増としたので、多くの職員に喜ばれました。当院では給与費を医業収益の50%を目標としています。今後それを下回った時は業績手当てを増やして調整していきます。やる気になるのが医者だけでも困りますから、職員全員がやる気の出る仕組みにしたいですね。昨年度は財源が足りずに出来ませんでしたが、今後はインセンティブに応じた金額を払うように計画しています。

 父は内科を開業していたのですが、外科なので跡は継ぎませんでした。小さいころは造船技師のような図面を引く仕事に憧れていました。兄は内科医、妹は小児科医です。

 趣味は自転車で、週末に平均100㎞乗っています。久留米から小石原まで往復するとそのくらいです。元はスキー部だったんですが、医師になって久しぶりに滑ったら足がガクガクで、久留米大学の当直室でその話をしたら、二つ後輩の星野先生が自転車を奨めてくれました。彼が病院に乗ってきているロードレーサーで筑後川の川原を走ったら気持ちが良くって、それでその日のうちに買いました。それからずっとです。


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