京築地域の救急担って

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社会医療法人財団池友会 新行橋病院 院長 正久康彦

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【Profile】
1985 宮崎医科大学を卒業し 同大学付属病院第2外科入局
1990 福岡和白病院勤務
1997 医療法人財団池友会新行橋病院救急救命部長
2006 同副院長( 救命救急部長兼務)
2009 同院長就任 ( 救命救急部長兼務)
■日本救急医学会専門医
日本外科学会専門医

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「形態は機能に従う」とは、機能主義の建築家ルイス・サリヴァンの言葉だが、病院建築は特に機能を優先させるべきだろう。三方を池に囲まれた池友会の新行橋病院は、優美な姿をしている。しかしその突き出たヘリポートの意匠も実用的な機能を持ったものだ。池友会が所有する医療搬送用ヘリコプター「ホワイトバード」は業界内でも有名だが、新行橋病院の成り立ち自体がまた、救急医療と切り離すことが出来ない。その機能美がそのまま、病院を象徴している。

―救急医療についてお聞かせください。

ここに僕らが来たのは平成9年の12月ですが、その時からこの地区で救急をやろうということで来たんですよ。この地区の代表者が創設者の蒲池(真澄)に嘆願に来まして、それで池友会が救急を担おうということですね。二階建ての狭い老人病院を、創設者の先輩が持っていまして、これを譲り受けたのです。当初は7人で当直を回していたので、3日に1回で大変でしたが、苦にはならなかったですね、若かったから(笑)。

狭いプレファブが医局兼当直室だったのですが、隙間風が寒かったのを覚えています。愉しかったですけどね。僕らは風邪も診るし、外傷、心カテ手術も出来る、という医師ばかりです。来たばかりのころ、事故で1度に6人運ばれてきたことがあって、医師6人で診たんですが、重傷が多く、やむなく内科の先生が骨折を診ました。現場をなんとかしようという気持ちで一杯で、ピンチだとはちっとも思わなかったですね。いま考えると、大変ですよね。

ヘリポートを作ろうということで、一昨年に病院が新しくなりました。産婦人科と小児科はないので、その救急は外傷や、緊急を要する状態でない限り受け容れていませんが、この地区の救急の7割くらいを引き受けています。現在、新型救命救急センターの申請中です。

今では医師も38人に増えました。看護師が260ぐらい、職員全体で600人です。医師が増え、会議の最中に急患で抜けることも減ってはきましたが、今でも院長職より救急の仕事を優先しています。院長らしくない院長です。蒲池真澄理事長には院長らしくしろと言われますけどね(笑)。

―ロビーが開放的です。

今は訓練で使うのみですが、1階の広い待合室はいざという時に災害対策本部を作るための場所です。椅子を取り払って、あそこにストレッチャーやベットを並べられるようになっています。だから普段の外来の受付はその機能を阻害しないために、2階にあるわけです。紹介率は70%なので、外来の患者さんは多くはないですけどね。医師会の会合を、当院の会議室ですることもあるくらい、地域の先生たちとは良好な関係です。

―最上階に見晴らしの良い浴室があるそうですね。

本来僕らは入れませんが、オープン前と、一昨年入院した時に入りました。頚部椎間板ヘルニアの手術をしたんです。

自分の病院に入院するのは面白いですよ。風呂もそうですが、配膳など、普段気付かない問題点が見えてきます。その時に改善点を幾つか発見できたことは、良かったことです。

―趣味を教えてください。

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野球です。高校の時は下宿していた関係でやっていませんでしたが、大学浪人の時も大学の時も、ずっとやっていました。いろいろな教授に野球を通してお世話になり、医局を決める時は困りましたね。

今も好きで、院内に野球チームを2つ持って、監督もしています。今年は優勝旗ないですけどね。職員と野球をすることで意思疎通がしやすくなっています。検査とか放射線の技師などが「ちょっとこの写真見てほしい」などと僕に話をしやすい環境になり、さらに彼らも自分の所見を僕に話しやすくなっています。これで仕事がスムーズに進んでいますね。チーム医療、特に救急医療には非常に大切なことです。

僕は宮崎大学出身なんですが、一時は宮崎大学の野球部の後輩が8人、臨床研修医で来ていました。大学の野球部に直接話に行くと、こんな田舎にも来てくれるものなんですよ。当院は救急をやっているし、体育会系の体力のある医者の方が向いているかなと思いましてね。今も5人います。今年も研修医は5人中3人残っています。例年5割くらいが残ってくれていますね。


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