昨年は、皆様方には大変お世話になり、有難うございました。平成25年の新年に当たり、産業医科大学病院長として、ご挨拶申し上げます。
産業医科大学病院では多くの事項に及んだ改善・改革を行なっております。昨年から「働き続けたい病院No.1」を目指して、患者サービスの向上は勿論のこと、職員にとってもより働きやすい、より働き甲斐のある職場にすべく、種々の改善に努めたいと考えております。院内での他部署との緊密な連携が必要であり、院内連携を積極的に進めて参ります。また、より効率的な病院経営を目指して、対応が遅れておりますクリニカルパスの積極的な運用による在院日数の短縮などにも取り組みたいと考えております。昨年、分離独立しました救急部については、「断らない救急」を目指して取り組みましたところ、救急車の受け入れと取り扱い患者数が大幅に伸びました。医学部に救急医学講座を作り、講座の教授も決定しました。地域での大学病院にふさわしい救急の在り方を考えていきたいと思っております。さらに、大学病院にとって、臨床治験と臨床研究は、率先して推進していく必要があります。これらの活性化のために臨床研究推進センターを立ち上げ、独立の組織として運営することと致しました。臨床治験の増加と充実と共に、多くの臨床研究の発展に寄与するものと考えています。
本年は、職員数の不足がちな部署、特に、看護師、薬剤師、放射線技師などの増員を考えて、募集も始めております。昨年完成しました西別館新病棟やMRの増設、エレベーターの増設、病院内諸施設の改修作業などが一段落つきましたので、今年は「物から人へ」「ハードからソフトへ」とシフトしていきたいと考えております。本年も昨年同様、産業医科大学病院ならびに若松病院に対して、ご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。