ひわき医院の樋脇一久院長が免疫細胞療法セミナーで力説
福岡市天神の西鉄インで8月19日、リンパ球バンク㈱(本社東京)主催の「ANK自己リンパ球免疫細胞療法セミナー」が開かれた=写真。
この日の講師はリンパ球バンク㈱の藤井真則社長と、大学病院時代から外科医としてがん治療に携わってきた、ひわき医院(北九州市戸畑区)の樋脇一久院長。
藤井氏は65人の参加者に、「がん細胞を殺傷する能力が圧倒的に高いNK(ナチュラルキラー)細胞は、活性が高い状態で増殖させるのは困難と言われていたが、京都大学で初めて臨床上の実用レベルで、活性と増殖を両立する培養技術を確立した。自分のNK細胞を取り出して培養し、点滴で戻すだけなので、副作用は発熱だけ。自由診療なため医療費全額が本人負担となるので、ほかの治療で大きな腫瘍を取り除いたあと、周辺に残ったり全身に散らばったがん細胞を、ANK療法で殺すのがもっとも効率的。治療設計の際にぜひ医師と相談してほしい。ANK療法を考えるのは、早ければ早いほどいい」などと語り、千鳥屋饅頭総本舗の原田家が起業した同社は、上呉服町が創業の地であるとも話した。
樋脇一久医師は、「医者になりたての25年前は、T細胞も樹状細胞も威力はなく、NK細胞の培養さえできれば、がん治療は変わると言われていた。それを京都大学が成し遂げ、治療でも成果を上げていると聞いた。その研究者が有力者の支援を経て民間の培養センターに移ったと知り、縁あって8年前に提携病院になった。最初のころは年間に数人だったが、宣伝しなくても口コミで広がって、今年は半年で30例近い。標準治療も薬剤も進歩しているが、使い方とタイミングが問題。がんは一人一人違うので、どのタイミングでANK療法を投入するかを、実施機関や主治医と相談してほしい。我々の目的は延命ではなく、生還してもらうこと」と述べた。
さらに自身の父親の大腸がんを手術したことを引き合いに出し、「膀胱にも腫瘍がある重複がんで深刻な状態だった。貧血や喘息があって全部取りきる時間はない。大きな腫瘍だけ取る、取り残し手術を断行し、術後化学療法は一切やらなかった。ANKに託して5年5ケ月が経過したが、がんはどこにも見つかっていない」と、データを示しながら話した。
質疑応答で樋脇院長にいろんな質問が寄せられ、セミナーの終了時間は大幅に超過した。
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