- 会社の健診で胃に異物が見えると診断された。尿にも蛋白、メタボの兆候もあった
- 貝塚病院に精密検査の予約をし、管理栄養士からも助言を受けることにした
- その間、もしやという不安が頭から離れず、波多江さんの取材も何かの暗示と思えた
- 当日、検査の結果を貝塚病院の内科医は「何も見つかりませんでした。癌ではありません」と私に告げた。半分覚悟を決めていたのでため息をつく思いがした。蛋白もなかった
- このことは自分の死について、あれこれ深く考える機会をくれた
- それにしても貝塚病院の看護師や管理栄養士の、笑顔や人当たりの柔らかさは特筆しておきたい。マナーや接客、接遇とかではなく、隣近所の親しい人という感じを受けた
- 現場の末端まで教育を行き渡らせることは困難である。現場では多分に、職員の個性が前に出る。病院を訪れる人を顧客と呼ぶなら、顧客満足度は現場にいる人の個性に依るだろう。それを社風になぞらえて、院風と呼んではどうか。教育は個人を変えるのではなく、院風を育むためだ。