第115回日本小児科学会

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「子ども達のレジリエンスと小児医療の融合」

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川原医師が公開講座でスーダンの現状訴える

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左から、松石豊次郎、御子柴克彦、中畑龍俊、金澤一郎の各医師。下は公開講座で話すNPO法人ロシナンテスの川原尚行理事長。

4月20日から3日間、福岡市の福岡国際会議場と福岡サンパレスで第115回日本小児科学会学術集会が開かれた=写真。

松石豊次郎会頭=久留米大学医学部小児科学教室=が「小児医学・医療はすばらしい進歩をとげたが、近年、子ども達を取り巻く環境は悪化し、新たな問題も発生している。レジリエンスとは回復する力、元に戻る力という、弾力性のあるポジティブな意味。東日本大震災を経験した今の日本に必要なキーワードといえる」とあいさつ、同会頭のオープニング講演を皮切りに、国内外の識者による招待講演や分野別シンポジウム、一般演題など様々な研究発表が行なわれた。発表に際しては過去最大の1千114演題が集まったという。

福岡のガイドブックを手にした20代の研修医は、「福岡は初めて。著名な先生方が多いので開催を楽しみにしていた」と話していた。

情熱とやさしさと

最終日の22日には市民公開講座「命の輝きを育む」があり、NPO法人ロシナンテス理事長、川原尚行医師と、映画「子ぎつねヘレン」原作者の竹田津実獣医師による講演が行なわれた。

川原医師は昨年の東日本大震災の発生時にスーダンから帰国中だったため直ちに被災地に向かって救援活動に参加。宮城県名取市の小学校に避難した閖上(ゆりあげ)の住人1300人の診療活動に従事した。避難当時、大人たちは厳しい現状に対処することで精一杯で、子どもたちへのケアが十分でなかったことから、ボランティアの人々とともに遊び、学び、そして歌ったという。

川原医師が活動しているスーダンは、長年の内戦の末、昨年南スーダンが独立を果たした。震災からの復興と内戦からの復興とは次元が異なるが、いずれも子どもたちが将来を担うものと川原氏は考え、南北スーダンの子どもたち22名を東北に招待し、被災地である閖上の子どもたちとの交流企画として「閖上・スーダン大運動会」を開催。両国の子どもたちが勝利という目標に向けて一つになった体験について、自身が出演したテレビ映像を交えつつ、時に涙声で聴衆に語りかけた。


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