福岡市天神の福岡県すこやか健康事業団で3月24日、胃の中に棲むピロリ菌を除菌して胃がんを予防する講演会が開かれた。主催したのは、がん・バッテン・元気隊。
最初に元気隊代表の波多江伸子さんが「日本では50代以上の6割がピロリ菌に感染し、団塊世代が70代になる2020年ごろには、胃がんの発症率がピークに達するだろう」と主催目的を説明、ふじ養生クリニック福岡(博多区博多駅前)の顧問を勤める三澤正医師が、参加した80人に、胃がんの発生原因の一つであるピロリ菌を薬で除去すれば、胃がんの発症率を3分の1に抑えることができるなどと説明、実際の検査や除菌治療について、映像を交え、患者に肉体的負担は少ないと話した。
三澤医師は今年4月1日に「胃がんを予防しよう運動福岡」を立ち上げた。講演の依頼があればたとえわずかな参加者でも「胃がん予防にはピロリ菌除菌が効果的」との啓発活動を行ないたいと語った。啓発活動はNPO法人福岡がんサポートセンター(西園博文代表)が協力するという。
参加者から「ピロリ菌を除去しても、またうつることはないのか」と質問があり「成人ならほぼ再感染しない」と答えた。
講演後、ふじ養生クリニック院長の藤本勝洋医師が、同院で行われているピロリ菌診療の説明を行なった。
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