若い人の将来は輝かしく日本の未来もまた明るい
九州大学で生物学を学び、今も地域の子どもらとともに、自然や生物の観察を通じて、命の不思議さを探求し続けている川端國文さん=写真右=が若者向けエッセー「いのちの旅に終わりなし」を出版した。
3月中旬から全国300書店に並んだほかネットでも購入できる。価格は1470円 (=税込)。カバー画は川端さんの娘、川端あさなさん=同左=が描いている。
川端さんは医進系予備校「若者未来塾」(博多駅前2丁目)を昨年4月に開設、代表を務めるほか、NPO法人「ブックス(BOOCS)サイエンス」の理事として、小学高学年から中学生までを対象に、生物や化石を観察したり、火山や地震活動の仕組みを学んだりして、自然の不思議さに気づかせる「自然学究塾」を10回シリーズでやっている。指導は大学講師や大学研究員が担当する。
指導陣は子どもに教えるというより、テーマを投げかけていっしょに考え、感想や意見を聞く立場を取るという。「多面的で柔軟な考えや、突拍子もない意見が出ておもしろい」と川端さんは笑う。
「子どもの感動はいつの時代も同じだが、情報量は比較にならず、科学的に見る能力は高い。しかし知識から入るよりも実物を見せたほうが、好奇心や探究心が磨かれる。その芽生えを実感している」と言う。そういった経験をふまえ、「若者未来塾」でも、命を輝かせる医師が育てばと話す。講師20人以上をそろえ、小人数のグループ授業を行なう。
「社会の発展は、素直な夢を持った人があきらめずにやり続けたから。本気で決意し、いい協力者を得て地道に実行を続ければ、必ず夢はかないます」。有能な若い人は、その能力で周囲を変え、地域を変え、もっと広範囲の変革を目指してほしい。その一助になればと話していた。
- ■若者未来塾への問合せ
- 092-986-8680