小児アレルギー学会とのジョイント初の試み 40組の親子が参加「とてもよかった」64%
アレルギー教室に参加した親子は80人(子ども40人)。食物アレルギー、アレルギー予防、スキンケア、喘息など7グループに分かれ、タレントの新山千春さんが、シーメンスとディズニーのコラボ絵本「ミッキーとおおきなくしゃみ」を読み聞かせ、アレルギー検査や身の回りの清掃の大切さを教えた。また18人のエデュケータと福岡病院の保育師1人が分担し、薬の塗り方や生活指導を行なった。会場には福岡病院などの医師4人が相談コーナーを設け、母親の質問や疑問にていねいに答えた。
小さな子どもを抱いて参加した28歳の母親は、「学会というとむつかしい感じがするけど、こんな市民講座があって、お医者さんがすごく身近に感じる」と感想をのべていた。また「医師から処方された軟膏を塗っているが、なかなかなおらない部位があり困っていた。今日のエデュケーターさんからの説明で正しい塗り方を教えってもらって悩みが解消されました。お医者さんはそういうことまで教えてくれないので、今日は本当によかった」と語る母親もいた。
シーメンスの集めた参加者アンケートによると、「子どもに直接、本人の状況を第三者の人に教えてもらえたことがとても良かった」、「病院でゆっくり聞けないことが相談できた」、「雰囲気もよく、子供も安心して話を聴いていた」、「読み聞かせが上手で、エデュケーターもとてもていねいに話してくれた」、「皆さん親切で、子ども(1才)が風船にとてもよろこんでいた」など、「大変よかった」が64%、「よかった」が41%と、「大変よかった」が半数を超えた。
シーメンス事業開発室の天野直子さんは、「風船で遊ばせたり絵本を読み聞かせるプログラムは、子どもたちを集中させて、何か一つを学んで帰ってほしいから」と話す。
教室のプログラム進行を担当者した同社の北條直子さんは、「様子を見に来られた学会員の先生方の表情が明るく輝いていたのがとても印象的。アレルギーの子どもたちに、毎日をより楽しんでもらいたいとの想いを込めた市民公開講座を共催させていたことをうれしく思う。当日は『普段から気になっていたことをエデュケーターに相談し、今まで悩んでいたことが解消され、今日は来て本当によかった』という感想もずいぶんいただいた。今後も医師やエデュケーターの皆さんといっしょに、アレルギー患児と保護者に対しての、早期発見、早期治療、適切なケア(生活指導)につながる活動を続けていきたい」と話していた。