福岡市医師会が市民公開シンポジウム

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目からウロコの救急医療

福岡市医師会が市民公開シンポジウム

10月22日午後2時から福岡銀行本店で、福岡市医師会主催の市民公開シンポジウム「目からウロコの救急医療」があった。119番通報から救急車が駆けつけるまでの数分に通報者が何をすればいいかを市民に教えるのがねらい。工夫を凝らしたプログラムに、集まった450人は熱心に耳を傾けた。 会場の注目をもっとも浴びたのは、市消防局救急隊の実演だった。 救急指導係長の深江智己さんが一升びんを手に千鳥足で登場し、「酔って頭が痛いから病院で栄養剤を射ってもらおう」と119番通報の演技。新妻にも扮し、包丁で少し指先を切っただけで救急車を呼ぶなどの実話を演じ、救急係長の角石登志和さんが「福岡市の救急車出動件数は昨年6万2千4百件で、そのうち4割以上がその日に帰宅する。蚊に刺されて通報する人もいる。本当に救急車の必要な人のことをもっと考えて」と訴えた。 また実際の通報録音を会場で流すと、あまりのリアルさと迫力に参加者は息を飲んで聞いていた。 講演は最初に福岡市医師会の江頭啓介会長が、「日本人の死因はがんに次いで心臓と脳血管の病気。合わせて年間30万人が亡くなる。これらの病気の応急処置を知ってほしい」と挨拶した。 次いで福岡赤十字病院の寺坂禮治院長が「夜間や休日に急病で困ったら福岡県救急医療情報センター(092(471)0099)、子どもの急病は♯8000番(午後7時~朝7時)に連絡してほしい」、また九州医療センターの冷牟田浩司副院長は「冷や汗、脂汗、死の恐怖をともなう激しい胸の痛みは心筋梗塞の疑いが強い。救急車を呼ぶことを躊躇しないで」と話した。

福岡市医師会が市民公開シンポジウム2

さらに同センターの岡田靖臨床研究センター長は脳卒中の前触れとして、「ろれつがまわらなかったり視野の一部が欠けて見えたり、片方の手足の力が抜ける」として、早期治療の必要性を説いた。 福岡赤十字病院の武田卓救急科副部長はAEDの使い方と心肺蘇生法を教え、最後に福岡市救急病院協会の秋本亮一会長が、「救急医療は崩壊寸前。皆さんの理解と協力を」と結んだ。 市医師会事務局のまとめた参加者アンケートによれば「印象に残った内容」は▼心肺蘇生法の改正=60代女性▼脳卒中の話=60代男性▼救急隊の誘導による誤えん物除去=40代女性▼無駄な救急車の要請=70代女性。 「福岡市の救急医療に不安や要望」については▼救急車の数が少ないのでは?=50代男性▼必要がないのに救急車を呼んだ場合、罰則を課すべきでは?=不明▼言語障害がある方のケア=40代女性、などだった。 「次回シンポジウムのテーマや内容への要望」は、小児医療や在宅医療の現状=不明、認知症について=70代、不整脈について=不明、などが挙げられていた。


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