ベール脱ぐ初の四駆フェラーリ・フォー(FF)
「フェラーリの魅力そのままに4人乗れます」(野島照顕専務)
フェラーリ初の四輪駆動モデル「FF」(フェラーリ・フォー)がカーマニアの話題を独占している。日本では七月四日に東京のイタリア大使館で、九州では三十日の発表会が初となる。
デザインはイタリアの巨匠ピニンファリーナ。これまでのフェラーリにないプロポーションもあわせ「既成概念を打ち破るその姿は『進化』というより『革命』と表現できる」とコメントする。
発表会を主催する(株)バージョングループ(野島隆社長・博多区堅粕)によれば「基本はFR車で、路面のコンディションに合わせて適切なトルク配分がされる」とコメントする。同社の野島照顕専務に発表会への意気込みなどを聞いた。
―四駆で四人乗りは驚きですね
「フォーの意味は四駆、四人乗り、そして四シーズン。砂塵の舞う悪路でも雪道でも存分にドライビングを楽しめます。トランク容量も最大800ℓの空間が確保できました」
―フェラーリの印象が変わりそうです
「ハイパフォーマンスと快適性、気品と洗練さというDNAはそのままに、四駆システムは従来に比べて半分の重量で、リアシートには身長185センチの大人がゆったり座れ、二名乗車時にはゴルフバックとキャリーケースが二個づつ収容できます。もちろんチャイルドシートも装着できます」
―発表会への期待は
「FFは、世界中のフェラーリオーナーの声から誕生した車。ラグジュアリーな感覚で運転を楽しめます。『見せたくなる』よりも『乗りたくなる車』でしょうね。それを感じていただければ」
―ユーザーへの支援態勢は
「弊社のメカニックは、フェラーリの本社があるマラネロで十一日間のきびしい研修を受け、最新の技術だけでなく、フェラーリファミリーの一員として心構えを学んでいます。たえず技術交流を行っていますので、安心してフェラーリのハイパフォーマンスをお楽しみください」
―フェラーリの注目度はいかがですか
「F1の技術をそのまま搭載していることが知られてきたためか、最近は他車オーナー様からも注目されるようになってきました。福岡の街を何台ものフェラーリが行き交うようになれば楽しいでしょうね」
―御社の経営方針は
「ユーザー様の方から知識や経験を教わることも多いです。その姿勢を今後も大切にし、『ちょっとバージョングループを覗いてみようか』と、気楽な気持ちで足を運んでいただければうれしいですね」
■(株)バージョングループ=昭和三十九年、北九州自動車株式会社として北九州市八幡東区に創立。社の発展について設立者の野島隆氏(現社長)は「運がよかった」と言うが、周囲からは「手堅い経営者」と評される反面、「小さな可能性を育てていく人」、「逆転の発想ができる人」、「現状に甘んじず先を読む人」と言われる。昭和四十三年に中古車センター、同五十四年オリオ店開設。平成元年には(株)ヨーロピアンバージョンを設立して輸入車販売に着手。以降、バージョングループの拡大充実をはかってきた。現在七店舗を有し、フェラーリ、マセラティ、アルファロメオ、フィアット、アバルト、ロータス、キャデラック、シボレーの新車正規代理店。本社・博多区堅粕14-21
代表電話:092-434-3301
- Engine
- タイプ 65°V型12気筒
総排気量6,262cc
ボア×ストローク 94mm×75.2mm
最大出力 660CV at 6,000rpm
比出力(馬力 / 1L)77kW/L - 105 CV/L
最高回転数 8,000rpm 圧縮比 12.3:1 - Dimensions and Weight
- 全長4,907mm 全幅1,953mm 全高1,379mm
ホイール・ベース2,990mm
車輌総重量 1,880kg
車輌重量配分 47:53(フロント:リア)
トランク容量 450L燃料タンク容量91L
- 4RM(四輪駆動)&前進7段デュアル・クラッチトランスミッション
- Performance
- 最高速度 335km/h
0-100km/h 3.7秒
0-200km/h 11秒
100-0km/h 35m - Consumption
- 燃料消費量 15.4L/100km
CO2排出量 360g/km - Note
- ヨーロッパ仕様
ECE+EUDC combined cycle.HELEシステム併用