九州大学大学院医学研究院 麻酔・蘇生学分野教授 外 須美夫 会長
まずは、東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
この時期の学会開催に際し、中止ということも考えました。しかし、学会の趣旨が予防医学・リスクマネージメントであり危機管理を考える学会であるということ、参加者に九州の方が多いということから開催を決断いたしました。この学会を通じてリスクマネージメント、災害に対する安全管理そして医療における予防医学や安全管理について一緒に考え話合うことで被災された皆様に対する祈りの声が届くことを願っております。
今回の震災を受けて参加できなくなった先生方もたくさんいらっしゃいます。それによるプログラム変更も余儀なくされました。特別講演2では現在問題になっております原子力発電所の問題も絡めて九州大学工学部の守田先生に講演をお願いしております。また、中止になりましたパネルディスカッションの変わりにDMATとして被災地で活動された九州大学の野田先生に緊急報告という形で講演をしていただきます。その他にも多少変更がございますが、ご理解いただければと思います。
2日間という短い時間ですが、参加された皆様一人ひとりの明日からのリスクマネージメントの向上につながり、実りある学会となることを期待しています。