65歳以上の高齢者が総人口の23%を占める高齢化社会、日本。その社会で高齢者の幸福の実現を考える「第1回健康生きがい学会」が12月4日、福岡県の久留米大学御井キャンパスに約600人の医師、看護師、市民、ボランティアなどを集めて開催された。旗揚げの学会だが老人福祉の歴史的背景や現状の問題点、医療現場からの発表があり、長寿社会の生きがいを考える大きな一歩を踏み出した。
65歳からが高齢者?健康と生きがいは表裏一体
学際的に産学官民の連携で研究
- 【会長講演】社会福祉法人浴風会 京極 髙宣 理事長
- 世界に先駆けて超高齢化社会を迎える日本。誰もが健康で生きがいのある生活ができる社会を目指すために学会は発足した。平成2年、老人福祉法が改正される際、基本的理念の条文に初めて「生きがい」という平易な言葉が取り入れられた。財...
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- 【学長挨拶】久留米大学 薬師寺 道明 学長
- 今回「健康生きがい学会」を久留米大学でお世話させていただく事となりました。高齢社会の対応に苦慮している日本にとって機を得た学会の開催で、ご参加の皆様に実りある学会となりますよう考えます。産婦人科医の私から本学の歴史を説明...
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- 【生きがい座談会】「長寿社会の生きがい学の確立を目指して」
- -生きがいとは何?生涯生きがいを持って地域で暮らす-【座談会1】長崎国際大学 潮谷 義子 学長(前熊本県知事)2009年の平均寿命は女性86.44歳(25年連続世界1位)男性79.59歳(世界5位)で全世帯総数の4割を占めます。これに伴い高齢...
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- 【特別分科会】「心の健康」を保ち、生きがいのある人生を送るためには
久留米大学医学部 神経精神医学講座 内村 直尚 教授 - 精神科医の立場から心と脳の健康が大事であることをお話しします。まず日本の現代社会は高齢化社会、核家族社会、ストレス社会、24時間社会、夜型社会です。その中で生きがいのある人生を送るには心と脳が健康でなければなりません。しかし...
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