九州で唯一高度救命救急センターを備える久留米大学病院の本館(東棟、西棟)が完成し10月23日、関係者を集め竣工式典が行われた。
国内の病院では初となる格納庫付きヘリポートを屋上に設置し、これまでドクターヘリは約400㍍離れた場所に位置する同大学のグラウンドに待機していたため医師らが車で4~5分かけて患者を搬入していた。今回の新へリポート設置によりドクターヘリの機動性が高まった。記念式典には楢原利則久留米市長も出席し、前川博理事長、薬師寺道明学長、中島格病院長らがテープカットした。式典終了後、学内外の関係者約300人が屋上の新へリポートや集学治療センター、小児科など新病棟を見学した。
新本館は約180億円をかけ07年に着工した。東棟(15階建、457床)には小児科、心臓・血管内科などが入り、昨年4月に開業した西棟(14階建て、453床)と合わせて延べ床面積は計6万540㎡となった。中島格病院長は「新病棟の完成により地域医療の基幹病院としてより充実した医療が提供できるようになりました」と語った。