地域とともに82年21世紀の医療を担う

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久留米大学病院 中島 格 病院長

久留米大学病院 中島 格 病院長

今月号からスタートする新シリーズ"病院長に聞く"

第1回は、久留米大学病院の中島格病院長に話を聞いた。話題は全国的に注目を集める「がんペプチドワクチン」からご自身の趣味まで多岐にわたった。

―― はじめに久留米大学病院の特長をお聞かせください。

当病院は、久留米市民病院を移管する形で開院した経緯もあり、筑後を中心とした県南に密着した病院として地域医療の中心的役割を果たしています。久留米市には市民病院はありませんから自治体の財政面でも貢献している側面があります。診療科は全部で22。消化器・循環器・呼吸器の3センターでは、患者さん中心の診療体制を整えています。23日には80周年記念事業として建築を進めていた病院本館(東館)の開院式も予定しています。

新病棟に完成したヘリポート

新病棟に完成したヘリポート

また当病院は、九州では唯一、高度救命救急医療センターに認定されています。屋上には国内初となる格納庫付きドクターへリポートも設置され、昨年開院した西棟とともに地域医療の基幹病院としてより充実した医療が提供できるようになります。ドクターヘリは県南と大分・佐賀各県の一部のエリアをカバーし、概ね15~20分以内で現地に到着することが可能です。

―― 次に、力を入れている取り組みや地域の医療機関との連携についてご紹介ください。

まず、全国から注目を集めている「がんペプチドワクチン」ですが現在は、前立腺がんに限ってですが保険適用が認可されています。今後、肝がん等他の腫瘍にも適用範囲が拡大するものと思われます。

地域の医療機関との連携ですが「医療連携センター」に専従スタッフを常駐させ"病病連携""病診連携"を制度化しています。大学病院から地域の医療機関に患者さんを紹介した「逆紹介率」も高い数字を示しています。

24病棟、計1,180床を誇る

24病棟、計1,180床を誇る

―― 院長先生のお立場から病院の経営環境と今後の方針をお聞かせください。

4月に診療報酬が改定されましたが、我々が患者さんに提供している医療技術と比較すると厳しいといわざるをえません。

今後、一番力を入れていきたいのは勤務医の労働環境の改善です。インフォームドコンセント等、勤務医に求められる要素は年々多様化し、業務は増える傾向にあります。現場の医師は過重な労働とのジレンマに悩んでいます。この問題は、患者さんにより良い医療を提供することにも直結していると考えています。

―― 先生ご自身のことをお尋ねします。ご多忙かと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか。

休日はウォーキングを楽しんでいます。車で自宅から少し離れた郊外に行き、普段と違う景色の中を歩くことが良い気分転換になっています。

教授に就任する際、趣味は「園芸」だと答えたところ「演芸」と誤解されたこともありますが、今でも草花を育てています。

―― 最後に読者の医師の先生方へのメッセージをお願いします。

若い人たちへ「継続は力なり」「人間万事塞翁が馬」「随処作主(随処に主なれ)」の3つの言葉を贈りたいと思います。

3つ目の「随処作主」は臨済禅師の説話等を弟子たちがまとめた「臨済録」の「随処に主となれば立処(りっしょ)皆真なり」の一節です。いかなる時も何物にも左右されず自らの信念に基づいて行動すれば、外部に惑わされることはないということです。

最後に、久留米大学には九州医学専門学校時代からの「国手の理想は常に仁なり」の精神が脈々と引き継がれています。久留米大学に来られたらぜひ北原白秋の石碑にお立ち寄りください。

病院長プロフィール

久留米大学病院 中島 格 病院長

昭和48年九州大学医学部卒業、昭和53年九州大学医学研究科外科系修了。
昭和57年ペンシルベニア大学耳鼻咽喉科助手、昭和63年九州がんセンター頭頸科医長。
平成9年久留米大学耳鼻咽喉科主任教授就任、平成21年から現職。
専門分野:耳鼻咽喉科、頭頸部外科、気管食道科、頭頸部がんの集学治療、咽頭の免疫病理


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