九大百年講堂で開催
アジアハイパーサーミア腫瘍学会第5回大会・日本ハイパーサーミア学会第27回合同大会(会長前原喜彦九州大学教授)が"Thermal Medicine:Opening the Door to the21st Century "(ハイパーサーミア温熱療法―21世紀への扉を開く―)をテーマに9月10、11の両日、九州大学百年講堂(福岡市東区)で開催された。講演、シンポジウム、ビデオワークショップなど計15のプログラムに国内外から約340人が参加した。
杉町圭蔵九大名誉教授と、杉町教授時代に助教授を務めた桑野博行群馬大教授の特別講演の要旨を紹介する。桑野教授は講演に先立つ9日の理事会でアジアハイパーサーミア腫瘍学会(ACHO)理事長に選出された。
"Thermal Medicine:Opening the Door to the21st Century"(ハイパーサーミア温熱療法―21世紀への扉を開く―)
- 特別講演「がん治療におけるハイパーサーミアの展望」九州大学名誉教授 おんが中間医師会遠賀病院 杉町 圭蔵 統括院長
- ハイパーサーミア療法は長い歴史を持ち、その起源は5千年前の古代エジプト時代にまでさかのぼる。しかしながら近代医学、そして日本国内においては臨床応用に勢いがつくかと思えば一進一退という状態を繰り返してきた。はじめに、わが国...
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- 特別講演「ハイパーサーミアの抗腫瘍効果のメカニズムと臨床応用」群馬大学 桑野 博行 教授
- 現在、がんの治療においてハイパーサーミアは多岐にわたって応用されている。ハイパーサーミアの利点は、それ自体の直接的な効果に加え、局所における反応の増強、特に血流の増加によるドラッグデリバリが増強される点にある。われわれ...
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