日本外来小児科学会は、事務スタッフなどコメディカルが積極的に参加しているのが特長である。
学会2日目、学会への参加経験が少ない事務スタッフを対象にしたセミナーが開催された。
事務部門で働く54名が参加し、WSを疑似体験した。参加者は企画者の1名を除き全員女性で、会場は華やいだ雰囲気に包まれた。
「事務スタッフにできる工夫・事務スタッフの悩み」という身近なテーマを取り上げ、課題や改善策を9つのグループに分かれて論議。選ばれた4グループが全体会議で発表し、質疑応答を行った。初対面の参加者同士も、共通の悩みや課題を議論するうちに打ち解け、活発に意見交換をする姿が見られた(写真)。
中でも、キッズ・クリニックさの(静岡市)の望月美里さんが発表した「外当番」は参加者の高い関心を集めた。通常3人体制の受付スタッフのうち1名が、カウンターの外に出て入ってきた患者や家族に代わって受付をしたり、乳幼児を連れた母親の荷物を持ったりして手伝うというもの。望月さんは「カウンターの外に出たことで、患者さんと色々な会話をするようになり、コミュニケーションが深まりました」と話した。
最後に、企画者の一人、しまだ小児科の島田等事務長が「来年以降も同様のWSを開催していきたい。今度は、みなさんのうちの誰かがリーダーになって企画に取り組んでください」と締めくくった。