第64回日本食道学会学術集会が、8月31日、9月1日の両日、石橋文化センターと石橋美術館で開催された。久留米市での開催は、1976年以来34年ぶり2回目。「日本食道学会Consensus2010―今、私達はどこにいるのか―」をテーマに、講演、シンポジウム、ビデオワークショップなど計584の演題に、約1000人が参加した。
藤田博正久留米大学教授の会長講演と、国際親善総合病院の掛川暉夫名誉院長の特別講演の要旨を紹介する。
「日本食道学会Consensus2010―今、私達はどこにいるのか―」
- 会長講演「食道癌取扱い規約を通読して」久留米大学医学部 藤田 博正 教授
- 私の食道癌研究の第一歩は、教室に保存された病理標本を鏡検し、食道癌取扱い規約第5版に従って記載することから始まった。その約30年後、第6代食道癌取扱い規約委員会の委員長に就任し、2007年の第10版の出版に携わった。今回、...
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- 特別講演「日本史と癌」久留米大学名誉教授 国際親善総合病院 掛川 暉夫 名誉院長
- 掛川暉夫名誉教授は、講演の冒頭、次のように述べた。「今回、藤田会長が主題テーマとした"日本食道学会concensus2010―今私達はどこにいるのか―"を進める上で過去の歴史を知っておく必要があるとのお考えからか、我が国の食道...
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