フィンランド紀行

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【PROFILE】
九州大学大学院人間環境学研究院実践臨床心理学講座教授・NPO法人九州大学こころとそだちの相談室専務理事・相談室長。臨床心理士・教育学博士。
1959年福岡生まれ。筑紫丘高校卒・長崎大学教育学部卒・九州大学大学院人間環境学研究科修士。博士課程修了後、九州共立大学経済学部助教授を経て現職。
左から柳裕哉さん、稲澤香さん、増田教授、 村田彩佳さん、山室香理さん。

九州大学大学院人間環境学研究院の増田健太郎教授が、研究のため9月7日から10月2日まで、フィンランドとスイスの教育現場を視察し、日本の実情も講義やゼミで教えた。欧州への渡航は4年ぶり。その前は米国、中国、韓国、ノルウェーやドイツにも足を運んだという。同教授の研究室を訪ねて話を聞き、紀行文を寄せてもらった。

皆さんはフィンランドと聞いて何を思い浮かべますか。ムーミン? サンタクロース? オーロラ? それともサウナでしょうか。教育関係者の間では、PISAの学力調査で常に上位にある国として注目されています。

私は30年前にフィンランドに初めて行き、人の優しさと自然の豊かさに感動し、それ以来この国のファンになりました。

フィンランドの正式名称はSUOMI-FINLAND、スオミとはフィンランド語で美しい湖という意味です。面積は日本よりやや小さく、人口は450万人です。今回はホームステイをしながら、オウル大学での講義、幼稚園と小中学校での授業観察・面接、小1から中3までの授業を行ないました。

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オウル大学では日本の教育制度・教員養成・教育問題の講義を行なった。

まず驚いたのは、学校が非常にきれいで機能的なこと、そして教室にスマートボードが完備されていることでした。

スマートボードとは、パソコンの画面がホワイトボードに映る装置です。

1学級の子供の人数は15名前後、そしてアシスタントティーチャーもいます。またスクールセラピストとソーシャルワーカーが学校にいて、子供達の問題は、担任ではなく専門家と管理職が対応していました。

学力が高い理由のひとつはこのような恵まれた教育環境にあると思います。また「教育は幼稚園から大学まで無償」です。勉強したい人が大学に進むので、大学生の授業態度も非常に熱心でした。

先生達は休憩時間にお菓子とお茶で談笑し、午後3時には帰宅です。ビジネスマンも午後4時から家に帰り、午後6時には家族そろっての夕食です。その後は家族で白夜をながめる生活です。

「このような生活をして、どうして学力が高いのか」と聞いてみたら、「読書をする習慣と、家族の会話があること、そして、自然環境に触れながら探求心を養う教育をしているからではないか」との答えでした。

それを聞いて、医師・臨床心理士・教師も高度専門職として「常に学び続ける主体」であるという意識を育てること、その環境を整えることが重要だと感じました。

日本でもずっと言われてきたワーク&ライフバランスをフィンランドは実際に行なっています。なおかつEUの中では経済的に安定し、先生もビジネスマンも、仕事とプライベートをちゃんと分けて考えていて、バカンスも8週間しっかりと楽しんでいます。私も週末には郊外のコテージに行き、ハイキングやブルーベリー狩り、サウナ、そして湖に飛び込むという貴重な体験をしました。教育政策・福祉政策とも見習うべき点がたくさんある国だと実感しました。

森と湖が美しく、歴史とモダンが見事に調和した街並みの国で、親日家も多いです。東京からヘルシンキまで9時間半です。皆さんも一度、訪ねてみられてはと思います。

私は医師・看護師・教師・臨床心理士など対人援助職の実践力養成と、バーンアウト(燃え尽き症候群)の研究をしています。ストレスチェックや組織チェックなど、質問紙調査に協力していただける病院を探しています。組織ごとにまとめ、結果はお返し致します。守秘義務は守ります。協力していただける方は、下記メールに御連絡していただけると幸いです。

q-ken@hes.kyushu-u.ac.jp


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